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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)

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日本のヨハネスブルグ
  拠点が変わったので探索することにした。

拝啓、皆々様。
平穏な日本、如何お過ごしでしょうか?

「すごい!私の世界の東京とは全然違う!」
「そうみたいだな。しかも首都名が東都だそうだ」

東都。
前世界における東京に代わる首都。
街並みは混雑で似通ってはいるものの、圧倒的に違うのが…

「賑やかだねぇ…」
「少しうるさい気もするけど…」
「いやいや、この世界なら当然じゃない?」
「なにせーーーーー」

ーーーーー名探偵コナンの世界だからねっ!

「ねぇ!何でここ!?何で旅行と言う胸ワクなキーワードで殺人オンパレードなこの世界に来ちゃってるの!?
社会勉強とか通り越して狂気だわ!つーかサイレン五月蝿え!」

先程から行き交うパトカーとサイレンの音。
パトカーを見た道行く少年たちは「カッコイイ!」などと歓喜し、同伴する父兄諸君は「サイレン…BGMだな…」なんて悟った表情で明後日の方向へ顔をつける始末。

「しかもここサ◯エさん時空だぞ!?
季節はともかく時間が進まないエンドレス殺人ワールドなんだぞ!
少なくとも旅行で来るところじゃないっ!」

蒼也は相変わらずツッコミ担当か。

「落ち着けよ蒼也。まずは過呼吸からだろ?」
「深呼吸だろ馬鹿才人!酸欠起こしてどーすんだ!」

漫才始まるし。

「ゆー君ゆー君」
「なんだね理子君」
「なんか…成長した?」
「イイ質問だ。何を隠そう、俺の体はとあるボケナスによって呪われており、その呪いのうちの一つが世界によって肉体年齢を左右するという大変迷惑極まりないモノなのだよ」

何時しか説明した呪いである。
特に不便してないからどうでも良い呪いだったりする。

「えーっと、取り敢えずカッコいいね…」
「そうか?個人的には地味さを極めているんだが。
まぁ容姿が良いと褒められるのは悪くない」
「(スルーされた…」
さて。いい加減場所を移そう。
いつまでも路地裏で話し続けるわけにはいかない。

「取り敢えずこの世界の拠点に行くぞ。
場所は世界が教えてくれたから、荷物置いたら散策に出る」
「ちょっと聞いてた!?僕の怒りを!」
「怒りではなく不満だったな」

ギャーギャー喚く蒼也を引きずって、我ら4人は拠点を目指す。
つーかそんなにこの世界が嫌か?
殺人がなんちゃらって言ってたし、スプラッタ系統が苦手とかそんな感じか。

「安心しろよ。んな簡単に時間事故が起き"ズドォォォン"…」
「起き…なんだって?」

なんか言葉言いかけてたら建物の一部が爆発したんですけども。

「この世界は爆発系もありなのか」
「ねぇよ!どの世界でもねぇよ!と言うかそもそも事故よりも殺人とテロが多いこの世界で何する気かな!?」
「んなもん探偵だろうが」
「爆弾に探偵はお門違いだろうよ!」
「じゃあ清掃員で」
「じゃあってなに!?つーか何掃除すんの!?人?人なの!?」

静かにしなさいよ。周りが見てるでしょうに。
さて。世界の意志から聞いた情報ではこの近くなんだが。

「あ、あれじゃね?」
「マンション…結構でかいね」
「住めればどこでもいいだろ」

12階建のマンション。
外見からしたら中も綺麗そうな建物だった。

「それぞれの部屋はあるらしいし、ほれ、好きなの選べー」

各自に鍵を渡して一旦別れる。
俺、理子、才人が4階。蒼也が3階だった。

「ちょっ、仲間はずれ!?」
「馬鹿め。くじ運の悪さを恨むが良い」
「部屋が綺麗だった。布団は無かったけど」
「日用品買いに行こうよ!」

各々に話を繰り広げ、日用品を買いに行くことに。
それくらい作ればいいと思ったのだが、街の探索も兼ねてだったのでまぁ良しとした。
この後でやっぱ作ればよかったなと思うのは仕方ない事だと思った。

「動くなぁ!」
「きゃぁあ!」
「うわー(棒)」
「緊張感無くすわ」 
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