夢幻水滸伝

「どうしてもね」
「軍事費については」
「多くなっているんだ、兵器の近代化も進めているし基地だって置いて」
「軍事費は多くなるんだ」
「そうだよ、けれどね」
　それでもとだ、石川は志賀に話した。
「日本は統一されて国内での戦がなくなって」
「それでだよね」
「国全体の政が出来る様になってね」
「予算の方もなんだ」
「日本全体のものになったから」
　その為にというのだ。
「予算はかなり増えたから」
「その分なんだね」
「内政へ回せるお金も増えたよ」
「それもかなりだね」
「まさにね」
　こう志賀に話すのだった。
「だから私も頑張って財政管理をしてね」
「運営を考えているんだね」
「こうした臨時というか補正予算のことも考えて」
　そうしてというのだ。
「やっていってるしね」
「先の先を読んで」
「最初から細かいところまで考えてるけれど」
　それでもというのだ。
「お金のことは後で何かあるものだから」
「今回の僕みたいに」
「そう、予算が足りないとかね」
「よくあるから」
「もうそのことも頭に入れて」
　最初からそうしてというのだ。
「やっていってるんだよ」
「しっかりしてるね」
「いやいや、それがお金だから」
　それの使い方だからだというのだ。
「僕も最初からわかっているよ、あと不正とか汚職もね」
「目を光らせているんだ」
「そうだよ、君達は大丈夫だけれど」
　星の者達はというのだ。
「そうした話もあるから」
「チェックをして」
「取り締まっているよ」
「財政が一番大変かな」
「そｒこはそれぞれだと思うよ」
　片平は財政のことについて思った志賀に笑って言葉を返した、そうしてその話の後で志賀が帰るとだった。
　今度は片平が麻里佳のところに行った、麻里佳はその彼に言った。
「いや、堤防に橋に基地にってね」
「忙しいよね」
「そうそう、ダムも建設してるし」
　そちらのこともというのだ。
「やること多いね、あーしも」
「それでお金もだね」
「かかってるね、だからあんたが来てくれてね」
　それでというのだ。
「丁度お金のことで相談出来てよかったよ」
「そうだったんだ」
「あーしってあれやない」
　ンヤダクの牙のある顔で話す。
「結構お金のことはいい加減だから」
「多めに取って」
「そしてね」
　そのうえでというのだ。
「余ったらね」
「他の建築の方に向けるんだね」
「それがあーしのやり方なんだよ。ただ」
　麻里佳は片平に強い声で言った。
「造るからにはね」
「ちゃんとしたものをだね」
「造ってるよ、灌漑だってね」
　そちらもというのだ。
「ちゃんとしたのを築いてるよ」
「手抜きはしないよね」
「あーしそういうの嫌いやから」
　だからだというのだ。