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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十二話 魔界の花火その五

「デザートだが」
「用意されていますが」
 小猫が鴻上に述べた。
「そちらは」
「そうなのか」
「はい、既に」
「ではケーキはいいか」
「ですが甘いものは別腹で」
「幾らあってもいいのだね」
「そうしたものなので」
 それ故にというのだ。
「鴻上さんのケーキは美味しいですし」
「そうか、では出そう」
「楽しみにしています」
「あの、前から気になっていましたが」
 日本がその鴻上に尋ねた。
「貴方はよくケーキを作られていますが」
「今日も楽しんでくれ給え」
「何処であそこまでの腕を」
「そういえば半端じゃない腕前だよな」 
 秋名も思うことだった。
「鴻上さんのケーキの出来は」
「普通に俺っちより上だぜ」
 バンも認めることだった。
「それこそな」
「左様ですね」
「職人としてもね」 
 そのケーキ職人、パティシエの鳳蓮の言葉だ。
「素晴らしいわよ」
「というか俺より上だよ」
 城乃内もこう言う。
「本当にな」
「一体何処でそこまでの腕を」
 日本は鴻上にあらためて尋ねた。
「身に着けられたのでしょうか」
「それは私が好きだからだよ」
 これが鴻上の返事だった。
「好きこそだよ」
「そういうことですか」
「だからだよ」
 まさにというのだ。
「よくなるのだよ」
「その通りだね」
 モーツァルトは鴻上の返事に笑って頷いた。
「やっぱりね」
「そのことが好きでないとな」
「よくならないよ」
「腕はよくならない」
「絶対にね、僕音楽大好きだから」
 他ならぬモーツァルト自身もというのだ。
「だからだよ」
「それで天才なのね」
 沙織も話を聞いて頷いた。
「そういうことね」
「うん、そうなるよ」
「成程ね」
「好きだからいつもしてるから」
 それでというのだ。
「どんどんよくなるんだよ」
「よく言われることだけれど」
「このことは実際にだよ」
 まさにというのだ。
「何でも好きであることがね」
「上手のはじまりが」
「好きだからどんどんする」
「それでよくなっていくってことね」
「そうなんだ」
「そうか、では俺もだ」
 ここでベートーベンが出て来た、それで言うのだった。
「餃子を焼いていくか」
「常識を守って焼くべきだよな」
「そうよね」
 真奈子と亀吉が話した。
「ガスバーナーで焼くとか」
「普通の人は絶対にしないからな」
「というか焼き餃子って実はメインじゃないのよね」
「そうだ」
 馬送戈が留奈に答えた。 
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