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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十五話 近付く中でその七

「そこで鍛えられて」
「それからずっと自衛隊にいるからな」
「だから違うんだね」
「ああ、もうな」 
 それこそというのだ。
「別格、本物のエリートってな」
「自衛隊で言われてたんだ」
「しかも海上自衛隊の学校があった場所ってな」
 その少年術科学校があった場所はというと。
「江田島だからな」
「幹部候補生学校のある」
「昔兵学校のあったな」
「あそこで四年だから」
「もうな」
 それこそというのだ。
「別格も別格で勘麩候補生学校に入っても」
「あそこは凄いけれどね」
 僕達も史跡研修で行っている、夏休みの部活の合宿でそうしたけれどあそこの教育はまさに兵学校のままだ。
 しかしだ、その兵学校そのままの教育もだ。
「あそこも軽いっていう位な」
「鍛えられてるんだね」
「少年自衛官と航空学生の人達はな」
「ああ、パイロットの人達だね」
「鍛えられ方が違うからな」
 厳しいと言われる自衛隊の中でもだ。
「そこから入隊して生きてきた人だぞ」
「もう滅茶苦茶怖いんだね」
「それで何でも出来るんだよ」
 ただ怖いだけでなくだ。
「だから総寮長にスカウトされてな」
「働いているんだね」
「そんな人がいるからな」
「男子寮はしっかりしてるんだね」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「俺達もな」
「外国の子達もだね」
「ほら、何かと日本に言う国あるだろ」
「ああ、あそこだね」
「旭日旗にも言うな」
 もうそんな国は一国しかない、全世界の中で。
「挙句には陛下にまで言うな」
「あそこからもうちの学園に人来てるしね」
「それも結構な、けれどあの国から来た面々もな」
「総寮長さんにはだね」
「逆らえないっていうかな」
 むしろというのだ。
「その通りってなってるからな」
「凄いね」
「だからな」
「自衛隊で鍛えられただね」
「あそこで真のエリートだったからな」
 そう呼ばれた人だったからだというのだ。
「その中でも凄かったらしいからな」
「もう誰もだね」
「その通りってなるんだよ」
「風格が違うんだね」
「それでいて人間味もあるしな」
「鬼じゃないんだね」
「怒ると閻魔大王でもな」
 そうであってもというのだ。
「公平でちゃんと人を観てるしな」
「そうした人なんだ」
「依怙贔屓とか絶対にしなくてな」
 それでというのだ。
「善悪も見抜くしな」
「本当に出来た人なんてね」
「いるだろ、よくな」
 ここで僕にこうも言ってきた。
「ご機嫌取りとか取り入るの得意な奴な」
「そんな奴あまりいないよ」
 僕は彼のよく、という言葉を指摘して返した。
「流石に」
「ああ、俺の中学時代いたんだよ」
「そうだったんだ」
「これはっていう先生や先輩に取り入ってな」
「好かれてだね」
「生きてる奴がな、それで自分に価値がないってな」
 そうした風にというのだ。 
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