オズのファイター大尉
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第七幕その八
「大蒜は使っていてもね」
「あれっ、唐辛子や胡椒はあまり使ってないですね」
「香辛料はあまり多く使っていないですね」
「生姜もあまり使ってないですね」
「サフランとかは使っていても」
「刺激の強い香辛料は」
「エルフ族は刺激の強い香辛料もあまり使わないです」
そうだというのです。
「ですからこうしたお料理になります」
「穏やかな味でね」
ドロシーがまた五人にお話します。
「自然の味を大事にしているのよ」
「トマトと茄子のソースのスパゲティだね」
大尉はそのパスタを見て言いました。
「ピザはチーズとトマト、それに玉葱とピーマンを使った」
「デザートは」
神宝はそちらを見ました。
「ヨーグルトにジャム。それと」
「パイだね」
大尉はそのパイも見ています。
「すぐりの」
「美味しそうですね」
「サラダもあるしね」
「本当に菜食主義ですね」
「それがエルフ料理なんだね」
「そうです、ではです」
またエルフのシェフの人が言ってきました。
「お召し上がり下さい」
「わかったわ」
ドロシーが皆を代表してにこりと応えてでした。
実際に皆でエルフ料理を食べました、サラダにパスタにピザそして茄子やサボテンのステーキ、南瓜のフライに野菜シチューに人参やトマト、葡萄のジュースそれに牛乳やチーズにヨーグルト、パイを食べます。
どのお料理も食材の自然の味を見事に活かしていて美味しいです、それで五人も目を丸くさせて言いました。
「うわっ、本当にね」
「これは美味しいよ」
「こんなお料理もいいね」
「パスタもピザも美味しいわ」
「ジュースもね」
「そうでしょ、エルフ料理もね」
ドロシーは今はチーズを飲みつつ皆にお話します。
「美味しいのよ」
「この街の名物料理なんだ」
トトも食べつつ皆にお話します。
「エルフ料理はね」
「何か」
神宝はピザを食べつつトトに応えました。
「自然な感じで」
「食材本来のね」
「味がするっていうか」
「それがいいよね」
「和食とも違うね」
「和食は香りがね」
大尉がまた言ってきました。
「お醤油だね」
「はい、和食も素材の味を活かしてまうけれど」
「何といってもね」
「お醤油ですね」
「それがあってこそだね」
「和食ですね」
「けれどエルフ料理の香りは」
大尉が感じるそれはといいますと。
「それぞれの食材のね」
「香りですね」
「調味料は使っていても」
オイルはオリーブオイルが主流です、そちらの香りもします。
「それでもね」
「それぞれの素材の味と香りをですね」
「活かしている感じだね」
「香りでもわかるんですね」
「僕達は食べる必要はないけれど」
お口はあくまでお話をする為のものです。
「それでもね」
「香りは感じるんですね」
「お鼻があるからね」
大尉だけでなくかかし、樵、そしてジャックもです。
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