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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十二話 日本の悪役その五

「もうね」
「まあどっちもどっちだからね」
「うん、だからああなったから」 
 朝鮮戦争都市の後の分裂そして粛清だ。
「あの頃半島にいい政治家はいなかったんだ」
「どっちもどっちで」
「その結果で」
 それでというのだ。
「もうね」
「どうしようもなかったんだね」
「そんな時代で死んだ人は不孝だよ」
「本当にそうだね」
「幕末や維新よりも」 
 二人でこんなことを話した、そしてだった。
 僕たちは文化祭クラスで何を出すか詳しく話したけれど今回は決まらなかった。
 それでもおおよそのことが決まった、そのテーマは。
「坂本龍馬さんですか」
「あの人になる感じかな」
 お昼休みに小夜子さんに話した。
「大体ね」
「井伊大老の話も出たのですね」
「それでもね」
「悪役になるしかないので」
「どうかってなって」
 それでだ。
「新選組の話も出たけれど」
「坂本龍馬さんですか」
「あの人の人気凄いからね」
「幕末第一ですね」
「色々人気がある人多いけれどね」
 幕末ではだ。
「それでもね」
「やはり幕末ではですね」
「あの人が一番人気だから」
 それでだった。
「あの人になったよ」
「左様ですか、私のクラスは」
「何になりそうかな」
「桂小五郎さんですね」
「木戸孝允さんだね」
「あの人になりそうです」
「あの人も人気あるね」
 長州藩では高杉晋作の次に来るだろうか、それとも並んでいるか。
「だからだね」
「そうなりそうです」
「あの人もいいね」
「はい、ただ坂本龍馬さんは」
 怪訝な顔になってだ、小夜子さんは僕に言ってきた。
「人気がある人なので」
「他のクラスでもかな」
「しそうですが」
「そうかもね、とにかく幕末第一人気だからね」
「ですから」
 それでというのだ。
「若しかしてです」
「他のクラスと被ったら」
「少し問題ですね」
「そうだね、ただあの人ってね」
 坂本龍馬という人はだ。
「色々書くことあるよね」
「はい、船中の八策とですね」
「薩長同盟に海援隊ってね」
「色々題材がありますね」
「あと脱藩の時の話もね」
「逸話がありますね」
「ご家族とのこともあるし」
 それにだ。
「勝海舟さんのこともね」
「ありますね」
「うん、勝海舟さんも色々な逸話がある人だけれど」
 それだけでなくだ。
「それで剣道も凄かったんだよね」
「免許皆伝でしたね」
「北辰一刀流のね」
 この流派を江戸で学んで免許皆伝になった、そうした意味でも新選組とも渡り合える人であったのだ。 
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