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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十二話 日本の悪役その二

「凄い人だっていうけれどな、橋本左内」
「けれど処刑されてな」
「生きていたらどうなっただろうな」
「凄いことしただろうな」
「その人も処刑してな」 
 それにというのだ。
「吉田松陰さんもだったよな」
「この人もだったよな」
「遠島か何かってなって処刑されたんだよな」
「あと頼三樹三郎もだったな」
 陽明学者頼山陽の息子でかなり過激な人だったらしい。
「永牢を書き換えられてな」
「やっぱり処刑されてるな」
「片っ端から弾圧、処刑してな」
「考えはどうでもすげえ嫌な奴だな井伊直弼って」
「本当にそうだよな」
「だからな」 
 もう皆忌もうことは同じだった。
「いざ題材にするとな」
「皆すげえ悪く書きそうだな」
「俺達だってそうだしな」
「つくづくすげえ悪役だな」
「いいところがあってもそれを覆い隠す行いだからな」
「それも完全にな」
「ここまで嫌われる人って日本蛇そうないんだろ」
 日本の長い歴史の中でだ。
「あとはもう源頼朝位か」
「あのおっさんも大概嫌な奴だよな」
「義経さん殺してな」
「他にも身内とか重臣殺しまくってな」
「陰険なイメージ多いからな」
「死んでから長い間お墓建てられないとかないだろ」
 この頼朝さんと双璧だろうか、日本の歴史で評判の悪い人という意味では。
「評判悪いにも程があるな」
「多分彦根以外じゃこんなのじゃないか?」
「そう言うと吉良さんみたいだな」
 忠臣蔵のあの人だ。
「吉良さんはまあな」
「実際はいい人だったっていうな」
「名君だったんだろ」
 どうも領地ではそうだったらしい。
「別に人から怨み買う人でもなくてな」
「むしろ浅野内匠頭がやけに神経質になっててな」
「刀出したのが間違いでな」
「そっちの方が問題で」
「吉良さんは別に問題なしだったんだよ」
 忠臣蔵はこの辺り吉良上野介さんを悪くする為にかなり脚色しているとのことだ、何でも最期の討ち入りも実は隠れずに戦っていたらしい。
「忠臣蔵はそうなんだよな」
「けれど井伊直弼はな」
「全部本当だっていうからな」
「頑迷な独裁者でな」
「沢山の人を殺したっていう」
「しかも殺した人が凄い人ばかりでな」
「やりたい放題でやってたからな」 
 その結果だったのだ。
「ああして殺されたからな」
「それでも自業自得だよな」
「同情の余地なしだよな」
「個人としては陶芸とか学問とか茶道とかに努力しててもな
「悪い要素多過ぎだよな」
「その行いがな」
「ううん、この人はやっぱり」
 僕も思うことだった。
「いいことは書けないね」
「相当無理しないとな」
「黒船の後でいきなり最大の悪役登場とかな」
「幕末も凄いよな」
「三国志みたいだな」
「そうだね、三国志もね」
 この作品はというと。
「序盤で一番の悪役出るからね」
「董卓だよな」
「もう残忍で好色で暴虐の限りを尽くしてな」
「いきなり凄いことしまくるよな」
「やりたい放題で」
 井伊直弼とは違うパターンでだ。 
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