八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百二十一話 運動会が終わってもその八
「韓国だけの言葉でね」
「その官吏が両班だったね」
「そう、科挙で選ばれていたけれど」
その科挙が何故か貴族階級のみ受けられる様にしたのが李氏朝鮮の科挙だ、元々科挙は貴族階級の世襲と専横を防ぐ為だったのにそんなことをしたら何の意味もないと思うけれど実際に何の意味もなかったみたいだ。
「貴族で権力もね」
「絶大で」
「もう文字通りやりたい放題で」
皆が言う様にというのだ。
「そんな言葉も出てね」
「ヤクザ屋さんよりも怖かったんだ」
「普通に残酷な拷問するし」
「普通になんだ」
「税を収めないとか言うことを聞かないとか」
そうした些細な理由でというのだ。
「それでね、あと何でも取っていくし」
「気が向いたらかな」
「そう、両班がね」
「それは酷いね」
「今目の前に新選組がいたら怖いけれど」
そんなヤクザ屋さんみたいな人達がだ。
「僕的には両班の方がね」
「怖いんだね」
「そう思ったよ、というか新選組って流石に理由もなく刀抜かないよね」
「まあ喧嘩して刀抜くことはあったけれどね」
その芹沢鴨が力士達とのいざかいで抜刀して切っている、このこともこの人の乱行の一つとされている。
「それでもね」
「両班とはだね」
「違うから」
それでというのだ。
「話を聞いても」
「僕もそう思うよ」
「節度はあったから」
武士のそれがだ。
「真面目ではあったよ」
「それだけで全然違うから」
「というか両班って凄いね」
「今もその名残みたいになってるから」
「財閥の人達が」
「武士の方がいいね」
「僕も聞いて思うよ、ヤクザ屋さんよりあれな人達は」
しかも権力者だとだ。
「どうしようもないからね」
「実際に李氏朝鮮が崩壊するまでそんなのでね」
「誰もどうにも出来なかったんだね」
「一応監視役の人がいたよ」
金君はその人達の話もしてくれた。
「漫画にもなっている人達でね」
「それでもだよね」
「その人達がちゃんとしていたら」
「こんな話はだね」
「残っていないからね」
「そういうことだね」
「そうだよ、幾ら新選組が実際はヤクザ屋さんみたいでもだよ」
それでもというのだ。
「ましだと思うよ」
「両班よりは」
「遥かにね」
「そうかもね、何だかんだで実際の姿も恰好いいしね」
ヤクザ映画みたいな感じは確かにあってもだ。
「敵役になっても映えるし」
「あれっ、いい側ばかりじゃないんだ」
「鞍馬天狗だと敵だよ」
この時代劇だとそうなっている、鞍馬天狗は幕末の志士達を助けている正義のヒーローということだ。
「けれど敵でもね」
「恰好いいんだね」
「敵が格好良くないとね」
それこそだ。
「こっちも映えないんだよね」
「極悪人じゃないんだ」
「日本だと悪役も恰好いいから」
「そういえば特撮でもね」
「恰好いい敵役多いよね」
「アニメでもね」
所謂美形悪役だ、こうしたキャラが主人公より人気がでたりするから面白いし俳優さんも声優さんも頑張ってくれる。
ページ上へ戻る