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黄金蛇

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第六章

 こうして全てが終わった、その後でだった。
 ブッパースウォングはアルフィアンをビエンチャンのラオス料理の店に連れていって共に食べて飲んで全てが終わった乾杯をした。
 カイ=ペンにヨーといった前菜、青パパイアのサラダ、牛肉料理のラープ=グア、竹の子のスープゲーン=ノーマイにトマトが入ったチェオ=マック=レン、ラオス風炒飯カオ=クアに麺類のカオソーイ、ラオスのソーセージサイ=ウアにデザートのナム=ワンをラオスのウイスキーラオ=ラオを食べて飲んでいた。
 その中でだ、ブッパースウォングの手にあるものが宿った。それは何かというと。
 蓮の蕾だった、ブッパースウォングはその蓮の蕾を手にして言った。
「これは勢至菩薩の蓮の蕾や」
「菩薩のですか」
「これまた術の力を強くしてくれてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「知力もですね」
「上げてくれる、政治力もな」
「ブッパースウォングさんのこれまでの二つの神具と同じで」
「そうした神具や」
「そうですか」
「これはまた有り難い」
 ブッパースウォングは微笑んで言った。
「この神具も使ってな」
「そうしてですね」
「頑張ってな」
 そしてと言うのだった、飲み食いをしつつ。
「世界を救っていこうな」
「それでは」
「そしてな」
 ブッパースウォングはさらに話した。
「もう一つあるわ」
「ご自身もですね」
「全体的に力が上がったわ」
 そうなったというのだ。
「神託を適えてな」
「それは何よりですね」
「ああ、一回りな」
 こうアルフィアンに話した。
「そうなったわ」
「そうですか、では」
「これからな」
「飲んで食べて」
「次の場所行こうな」
 こう言うのだった。
「そうしよな」
「はい」
 アルフィアンはブッパースウォングのその言葉に笑顔で頷いて応えた。
「私達のやるべきことは多いので」
「そやからな」
「はい、行きましょう」
「この世界を救う為にな」
 神託を終えたブッパースウォングは笑顔だった、そしてその笑顔と共に今は飲んで食べた。神託を適えたので次のところに進むことを見据えつつ。


黄金蛇   完


                2019・3・27 
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