| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百十九話 午後の競技その七

「セクハラとかされてね」
「後はな」
「揉み消されるよな」
「というかそんな事件多かったかもな」
「変な先生がそれだけ多いとな」
「そうなってた可能性本当に高いから」
 文字通り被害者は泣き寝入りだ、日本の戦争犯罪を言うには厳しい学校の先生達がリアルで性犯罪を楽しんでいたのならとんでもないことだ。
「暴力を平気で振るう人が性犯罪をしてもね」
「おかしくないからな」
「というか普通にしてそうだしな」
「だったらブルマなくなってよかったな」
「碌でもない奴ばかりで悪事が隠される社会だったらな」
「変なことが起こるのが不思議だからな」
 皆も僕の言葉に頷いてくれた。
「昔の学校って変だったんだな」
「恐ろしい世界だったな」
「あんまりいたくないな」
「本当にな」
「うん、今も大して変わっていないかも知れないけれど」
 日教組という組織がある限り変革は無理かも知れない、この組織が日本の教育にとんでもない諸問題の根源の一つだという。
「うちの学校は健全だからね」
「変な先生もいるけれどな」
「社会科の中川とかな」
「あいつどうにかならないのかって思うぜ」
「授業になってないからな」
 無理矢理に授業を進める、口を開けば遅れている遅れていると言って教科書を進めることしか考えていない。
「再教育して欲しいな」
「野球部の顧問やってあっちでも持て余してるんだろ?」
 顧問の一人とのことだ。
「だったらな」
「もう首に出来ないなら再教育して欲しいな」
「本当にな」
「そうだよな」
「けれどあの先生でもね」
 確かに教えることはどうにもならないけれどだ。
「セクハラとか暴力とかはね」
「振るわないからな」
「まだな」
「ましだよな」
「行いが健全なだけで」
「ずっとな」
「そうだよ、それだけでね」
 本当にだ。
「ずっとましだよ」
「というか公立の先生酷過ぎだろ」
「ヤクザ屋さんが野放しと一緒だろ」
「ヤクザ屋さんは警察にマークされているけれどな」
 悪事を働くとわかっているからだ。
「それが、だからな」
「学校の先生は聖職者とか言われてな」
「先生様だったからな」
「親やPTAからも信頼されていて」
「街の名士だったりするしな」
 ヤクザ屋さんだと街の嫌われ者なのにだ。
「おかしいにも程があるな」
「異常者の世界って言っていいな」
「出鱈目にも程があるな」
「その点公立の学校じゃなくてよかったかな」
 僕が思うにだ。
「ああした先生達に遭わないだけ」
「だよな、そこを見るとな」
「うちの学校ずっといいよな」
「本当にましだよ」
「僕この学校にずっといるけれどね」 
 保育所からだ、もう物心つく前からいる。
「凄くいい場所だよね」
「そうだよな」
「そう言っていいよな」
「色々な場所もあるしな」
「面白いところも多いし」
「賑やかだしな」
「落ち着けるところもあって」
 皆も僕に応えてくれた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧