八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百十七話 二つの応援その七
「不思議に思ってるのよ」
「あれじゃないかな、日本でどうかじゃないと」
僕は渡辺さんにこう答えた。
「だからね」
「欧州はどうでもいいのね」
「あっちの文化はね。サッカーは起源って言ってるけれど」
「それ位ね」
「世界の言語の元は自分の国の言葉って書いていた記事のイラスト見たら」
これがだ。
「日本とアメリカ、中国を吹き飛ばしてたんだ」
「あの国がなのね」
「そうなんだ、アメリカは英語だけれど」
「そこでイギリスにはならないのね」
「そう思う筈だけれど」
これがだ。
「あそこは違うんだね」
「そうなのね」
「それに日本語ってね」
僕は他ならぬ僕達が使っている言語の話もした。
「喋ってる人スペイン語より少ないよ」
「スペイン語はね」
メキシコ人のポンス君が言ってきた。
「中南米だとね」
「殆どの国で通じるからね」
「そうなんだよね」
「うん、イタリアでもね」
「通じるね」
「フランスでもポルトガルでも」
この二国でもというのだ。
「通じるから」
「スペイン語は凄いね」
「そう、凄いよ」
実にとだ、ポンス君は胸を張って言った。
「スペインに中南米全体でね」
「イタリアやポルトガルでもで」
「まあフランスとは結構違うけれど」
それでもというのだ。
「ラテン系の国だと通じるから」
「何億もの人とお話が出来るんだね」
「そうだよ、スペイン語を喋れたら」
「そして書けたら」
「凄いよ、勿論ブラジルでも通じるから」
ブラジルはポルトガル語だ、だからポルトガルでも通じるのならこの国でも充分に通じるということだ。
「何億の人と会話出来るから」
「ううん、そのことはね」
「日本ではあまり意識されてないね」
「そうなんだよね」
これがだ、八条学園は中南米から来ている子も多いからこのことはよく認識されていることだけれどだ。
「これが」
「英語と中国語にね」
「あとヒンズー語で」
インドの標準語だ、とはいってもこの国は言語も色々あるから一概には言えないのがこの国らしいだろうか。
「それでだよね」
「スペイン語だよ」
「そうだよね」
「アラビア語も多いけれどね」
使用する人はだ。
「日本はこちらも軽視されてない?」
「そうだね、街にある言葉も」
標識等のそれはだ。
「日本語は当然として」
「日本だからね」
「英語と中国語で」
繁体字と簡体字の両方がある、前者が台湾で後者が中国だ。中国の方は戦後使いやすい様に文字を簡略化したのだ。
「あとは韓国語だね」
「韓国語ってね、はっきり言うと」
「スペイン語と比べたらだね」
「喋ってる人少ないよね」
「中南米全体もだからね」
このことがとてつもなく大きい、メキシコは普通に人口一億を超えているし最近アメリカでもスペイン語を使うヒスパニックの人も増えている。
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