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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第1部~崩壊する楽園~
  第5話『ディロード対栄光の仮面ライダー』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「雅君を発見できません。」
「一条、何かわかったか?」
〝さあ、検索を始めよう。〟
「目を醒ますッス!」
「本当に、お人好しな人達だ。」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は、何を思う─

「雅君、どうして─」
かつて甘味処たちばながあった荒野を見て、良太郎は言う。
「野上、解っているはずだ。もうあいつと戦う道以外残っていない。」
「義兄さん…」
侑斗の言葉に、良太郎は戸惑う。
「良太郎、これはあいつの言うとおりだよ。」
「せや、いつもの良太郎らしくないで。」
「そうだよ。良太郎がしっかりしないと、僕達だって迷っちゃうよ?」
「良太郎、おめえはこういう時ははっきり決められる奴だろ?違うか?」
イマジン達の言葉で、良太郎は何かを決める。
「それで、最初の事件が起きた時間に行って、義兄さんは何か見つかった?」
良太郎はゼロライナーで捜査をしていた侑斗に尋ねるが、
「いや、かなり厄介なことになっている。」
「どうしたの?」
「事件が起きた時間に入ろうとすると、時間がループしているのか、時の砂漠に出てしまう。」
「そうなんだ………待って!?」
侑斗の話を聴いて良太郎は何か思いつく。
「どうした、野上。」
「みんな桜才学園が最初の現場だと思っているよね。」
「そうじゃないのか?」
「うん。だって、そうなったら羽入ちゃんが消えたのは何時になるの?」
「…そうか!?羽入が何時消えたか調べないと、何時から異変が起きていたか調べられない。ありがとう、野上。俺はまた事件を調べなおしてみる。野上も気をつけろ。」
「うん。」
良太郎と侑斗は分かれて捜査に戻る。
「良太郎、すっかり元の調子に戻ったじゃねえか。」
「ありがとうモモタロス、みんな…」
良太郎はイマジン達に礼を言う。


「さて、そろそろ始めるか…」
「俺を捕まえて、どうするつもりだ、雅!」
立花藤兵衛を拘束している雅は、思念通話の魔法を発動する。
〝クロノ刑事、聞こえていますか?〟
「その声、雅か!?」
雅は自身を捜索しているクロノに念話を送った。
〝貴方が本郷さん達と一緒に行動していることは解っています。〟
「何っ!?」
〝それで、本郷さん達に伝言があります。海鳴岬において、立花さんを預かっています。本郷さん達のグループだけで来て下さい。以上です。〟
「待て!?」
雅は連絡事項を話すと念話を断ち切る。
「さて、これでどう出るか、だな。」

「それで、雅君はなんと言っていたんだ。」
「立花さんを預かっているから、僕達のグループだけで来るように言っていました。」
「明らかに罠だな。」
本郷とクロノの話を聞き、茂は考察を述べる。
「だが、ここは俺達だけで行く方が得策だろう。」
「あまりにもリスクが高すぎる!」
風見と結城は意見が割れるが、
「雅君の動きが解らない以上、たとえ後手に回っても雅君の策略に乗る方が得策だ。」
「私も、そう思います!」
啓介とはやてが雅の所へ向かう選択肢を選ぶ。
「それなら、選択肢は一つだな。」
「ああ。」
これまでの意見を一文字と本郷がまとめる。
「それで、雅君はどこにいるんだ?」
「海鳴岬だ。ここからならバイクを使えば15分程度で着く。すぐに向かおう。念のため増援も来れるように手配しておく。」
風見の質問にクロノが答え、はやてとクロノはそれぞれ本郷と一文字の乗る新サイクロン号の後部に乗って海鳴岬へ向かった。

「予想以上に早く着いたか。」
海鳴岬には、藤兵衛を縄で拘束している雅がいた。
「雅君、これ以上君を野放しにするわけにはいかない。」
「雅、君はもう、仮面ライダーを名乗る資格はない!」
「今の君は、力に溺れた怪人となにも変わらない。」
「君には感謝の気持ちがあるが、それとこれは別だ。」
「これ以上被害を出すわけにもいかないからな。」
「それにこれは先輩の弔い合戦でもあるんだ。手加減してもらえると思うなよ!」
本郷達は思い思いのことを口にするが、
「八神刑事と、クロノ刑事も来たのか。」
雅は聞き流すような態度をとる。
「雅君はそこまでやで!」
「国家反逆罪の実行犯として、逮捕させてもらう!」
はやてとクロノは警告する。
「二人は、もっと後で捕まえるつもりだったが、仕方がない。ここで捕まえるか。」
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
雅はディロードライバーをオーズドライバーに変える。
「変身!」
〔サイ!ゴリラ!ゾウ!♪サゴーゾ…サゴーゾ!♪〕
雅は仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボに変身する。
「行くぞ、雅君!ライダー…変身!」
「変身!」
「変ん身…ブイスリー!」
「ヤァーッ!」
「大ぃ変身!」
「変ん身、ストロンガー!」
「夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風、リィンフォース、セ~ット、アップ!」
「デュランダル、ゴー!」
本郷達は仮面ライダーに変身し、はやてとクロノはデバイスを展開する。
「これならどうだ!」
オーズは両腕に搭載されているゴリバゴーンを発射する。
「甘い!」
発射されたゴリバゴーンをV3と2号が撃ち落とす。
「ライドルホイップ!」
「エレクトローファイヤー!」
Xライダーは近距離から、ストロンガーは遠距離からオーズを攻撃する。
「危ないっ!?」
オーズはゴリバゴーンが無くなった分身軽になったことで、その攻撃を回避するが、
「ディレイドバインド!」 
クロノが放つ拘束魔法で捕らえられる。
「クラウソラス!」
更に、はやてが弾魔法で攻撃しようとするが、
「甘い!」
オーズはその馬鹿力でバインドを引き千切り、ドラミングを行って重力を操作してクラウソラスを撃ち落とし、更に、1号達を超重力空間で押さえつける。
「サゴーゾコンボは、ガメル由来の怪力と、重力の操作が行える。これで終わりだ!」
〔スキャニングチャージ!〕
オーズは必殺技を発動し、上空へジャンプし落下すると、その重力波によって地面が隆起する。
「今だ!」
1号達は超重力空間が解かれる一瞬を狙って回避するが、2号とはやてが引きずり込まれてしまう。
「一文字さん!」
「はやてちゃん!」
ライダーマンとXライダーがそれぞれのロープで二人を引き上げようとするが、
「これも計算の内だ!」
「せやから、任せて!響け、終焉の笛…」
2号とはやてはオーズへの反撃を狙う。
「雅君、受けるといい。ライダーパワー、フルパワー!ライダーパンチ!」
2号とはやてが攻撃の準備を整えた次の瞬間、
「やっぱりやめだ。」
オーズは重力を操作して、2号とはやての周りをほぼ無重力に近い状態に変え、二人は浮上し、その先にはクロノがいた。
「しまった!?」
2号が驚くころには既に遅く、ライダーパンチははやてに放たれ、暴発したラグナロクが2号とクロノを襲い、大爆発が発生し、2号達のカードが落ちてくる。
「さて…」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はオーズの変身を解除し、ディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-DURANDAL-】
ディロードはロードスラスターをデュランダルに変える。
「一度、使ってみたかったんだ。」
ディロードはデュランダルを構える。 
「雅、いい加減にしろ!電パンチ!」
ストロンガーは電気エネルギーのパンチを放つが、
「待っていた!」
【ATTACK RIDE-SPLIT-】
ストロンガーの攻撃に合わせてディロードは分裂する。
「しまった!」
ストロンガーは驚く。
「向こうは任せた。」
「そっちは頼んだ。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
分裂した方のディロードはワープを使って何処かへ行く。
「何のつもりだ!?」
Xライダーはディロードに聞く。
「お忘れですか?自分達も標的だということを。」
ディロードはそう言うと、ジャンプして魔法陣を展開する。
「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ…」
ディロードが詠唱を始めると、周囲の外気温が低下し、
「凍てつけ!エターナルコフィン!」
ディロードの魔法発動によって周囲が凍結し始めるが、
「ここは俺達に任せるんだ!V3逆ダブルタイフーン!」
「ライドル風車返し!」
V3とXライダーがそれを防ごうとする。しかし、
「無駄だ。」
凍結の速度は速く、V3とXライダーはエターナルコフィンによって凍りつき、それが砕けると、ライダーカードに封印切される。
「雅!?貴様、許さんぞ!チャージアップ!」
次々に敗れる先輩を前にストロンガーは激昂し、超電子ダイナモを起動させる。
「なら、これだ。」
【CHANGE RIDE-TYPHOON VERSION 2-】
「変身!」
雅は変身を解除してタイフーンを使い、仮面ライダー2号に変身する。
「行くぞ!超電、ウルトラサイクロン!!」
ストロンガーは超電子エネルギーを高めて突進する。
「それをくらうわけにはいかない。ライダーパワー、フルパワー!ライダーパンチ!」
2号は突進するストロンガーをライダーパンチで吹き飛ばすが、
「まだまだ!」
ストロンガーはそれでも突進を止めない。
「このままでは、城さんが自壊してしまう!一か八かだが、仕方がない。フルパワー、ライダーキック!」
突進してくるストロンガーに、2号は回し蹴りを放ち、クレーターができるほどの大爆発が発生し、煙が晴れると、息を荒くした雅がいた。
「雅君、もう諦めるんだ!」
「まだだ!変身!」
【CHANGE RIDE-BIRTH DRIVER-】
[クルッ クルッカポン!]
雅はライダーマンの言葉を無視して仮面ライダーバースに変身する。
「スイングアーム!」
ライダーマンは鉄球のカセットアームを装備してディロードに攻撃しようとするが、
[キャタピラ レッグ]
キャタピラレッグによって機動力を確保して回避する。
「なら、ネットアーム!」
ライダーマンはネットアームでバースを捕らえようとする。
「そう来たか。」
[カッター ウィング]
バースは更にカッターウィングを装備して上空へ飛ぶ。
「まだだ!マシンガンアーム!」
ライダーマンはマシンガンアームを使ってバースを攻撃しようとするが、
[ブレスト キャノン]
バースはブレストキャノンを使ってライダーマンに攻撃の隙を与えず、
[クレーン アーム  ドリル アーム  ショベル アーム]
バースは残るバースCLAW′sを装備してバースデイにパワーアップし、
「バースデイ、フルバースト!」
全火力を注ぎこんだブレストキャノンの一撃を放ち、ライダーマンをライダーカードに封印する。
「まさか、こんな形で雅君と1戦まみえることになるとは、思ってもいなかった。」
1号は身構える。
「僕もです。ですが、始まった以上、やめるわけにもいきません。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅は再びディロードに変身し、
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
コンプリートフォーム サイドライトにパワーアップする。
「本気で行きます!」
【ALL RIDER′S KAMEN RIDE FINAL FORM】
ディロードは平成ライダー最強形態を召喚する。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ディメンションパーフェクトヒストリー!」
ディロード達は1号目がけてライダーキックを放つ。
「ライダーパワー、フルパワー!ライダーキック!」
1号もディロードにライダーキックを放つが、平成ライダー達がその攻撃の露払いをし、ディロードのキックが1号に直撃し、1号は爆発。ライダーカードに封印される。
「そちらも終わったのか。」
本郷達の世界をカードに封印したディロードがやってくる。
「あとは、立花さんだけですね。」
ディロードは藤兵衛にロードスラスターを向ける。
「俺には何も出来ない。好きなようにしろ!」
「では、遠慮なく。」
藤兵衛の言葉を聞き、ディロードはロードスラスターを振り下ろして、藤兵衛をライダーカードに封印する。
「栄光の七人ライダーの世界、全て捕まえました…」
雅は変身を解除して藤兵衛達のカードを拾い上げていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「雅君、止まりなさい!」
「仮面ライダーなんて名乗って、ごめんなさい!」
「雅君は、駄目なんかじゃない!」
「一体、何があったんだ?」
「僕の過去を、話す時が来たみたいだね。」
次回『悲壮の告白』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
デュランダル:ロードスラスターをデュランダルに変えるカード
タイフーン(2号):ディロードライバーを2号用のタイフーンに変えて、仮面ライダー2号に変身する為のカード
バースドライバー:ディロードライバーをバースドライバーに変えて、仮面ライダーバースに変身する為のカード

撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン
生徒会の一存
仮面ライダー響鬼
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