オズのファイター大尉
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第二幕その一
第二幕 大尉への任務
一行は程なくエメラルドの都に着きました、世界はウィンキーの黄色からエメラルドの都の緑に一気に変わりました。
その緑の世界を進みつつです、神宝は言いました。
「あと少しで首都に着くね」
「うん、順調に進んでいるからね」
「もうちょっとで見えてくる頃だね」
「地図を見てもそうだし」
「あと少しね」
神宝にジョージ達四人が応えます、皆一緒に黄色い煉瓦の道を進んでいます。
「首都が見えてくるわね」
「そこにオズマ姫もおられるから」
「僕達は姫にお会いして」
「大尉へのお願いが何かを聞くね」
「まずはそこからだね、ここまでも冒険だったけれど」
それでもと言う神宝でした。
「そこからがだね」
「本格的な冒険だよ」
まさにとです、大尉が神宝に答えました。
「まさにね」
「そうですよね」
「そしてね」
「お願いを果たされますね」
「任務になるね」
大尉は神宝にこうも言いました。
「僕の場合は」
「軍人さんだからですね」
「大尉だからね」
階級がある、即ち軍人だというのです。
「それでだよ」
「任務ですね」
「任務を果たすよ。与えられた任務は果たす」
「それが軍人さんですね」
「それも必ずね、だからね」
それ故にというのです。
「僕は姫から与えられた任務に向かう」
「忠実に、ですね」
「果たすよ。それが出来れば光栄だよ」
「君はこれまでどんな任務を果たしてきたからね」
大尉が仕えている樵も言ってきました、その右肩に彼が愛用している斧がいつも通りあってピカピカと光っています。
「今回もだね」
「是非です」
「果たすね」
「そうさせて頂きます」
「その意気だよ。では僕達もね」
「同行して頂いてですね」
「協力させてもらうよ」
こう大尉に言うのでした。
「一緒に冒険をするだけにね」
「それでは」
「何かあれば皆で力を合わせて」
かかしも言ってきました、いつも通り軽やかな足取りです。
「そのうえでね」
「何かあれば乗り越えていく」
「冒険でいつもそうしている通りにね」
「ではその時は」
「皆でね」
「力を合わせて」
「乗り越えていこう」
「それでは」
大尉はまた頷きました、そしてでした。
ジャックもです。楽しく明るく言ってきました。
「オズの国の冒険は何かあってもね」
「その時にいる人達の力で乗り越えられる」
「そうしたものだからね」
「それもオズの国だね」
大尉はジャックに笑顔で答えました。
「不思議とね」
「どんな困難でもね」
「そこにいる人達で乗り越えられる」
「そうなんだよね」
「だからだね」
「僕達が今回の冒険のメンバーにいるのならね」
それならというのです。
「このメンバーで乗り越えられるものが起こっていくよ」
「そうなるね、ではね」
「オズマ姫に言われたら」
それからはというのです。
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