八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百十四話 運動会が近付きその四
「スポーツマンシップは守らないとね」
「いけませんわね」
「スポーツマンシップを守らないと」
それこそだ。
「下手したら暴力になるからね」
「特に格闘技は」
「武道でもね、剣道なんて」
それこそだ。
「決まりを守ってしないとね」
「竹刀を手にしているだけに」
「簡単に暴力になるから」
「そうですわね」
「うん、実際にそんな奴いるから」
スポーツマンシップ、剣道をしているのなら武道家としての気構えがない輩だ。
「そうした奴が行うものは暴力だよ」
「剣道ではなく」
「心がない力は暴力だよ」
それに他ならないと確信している。
「そんなのやっても何にもならないよ」
「乗馬にしましても」
「ルールがあるよね」
「はい、乗馬のルールも厳しいですわ」
ジョーンさんもその通りだと答えてくれた、ジョーンさんが得意な乗馬の競技も僕達の学園の運動会ではある。
「若しそのルールを守りませんと」
「駄目だよね」
「さもないと乗馬をする資格がありませんわ」
到底という返事だった。
「乗馬は危険なスポーツですし」
「落馬したら大怪我しかねないしね」
「若し蹴られたら」
乗るべき馬にだ。
「大変でしてよ」
「落馬しても危ないしね」
「蹴られたりしたなら」
「死んだ人多いよね」
「はい、ですから危険ですの」
流石に何処かの世紀末覇者が乗っていたみたいな下手したら何十メートルもあって人を進んで踏み潰す様な極悪馬は実在しないけれどだ。
「乗馬にしましても」
「そうだよね」
「ですから」
それでと言うのだった。
「ルールは守るものですわ」
「自分がしない時もね」
「大きな音を立てないこともですわ」
「大事だよね」
「馬は繊細ですから」
繊細で心優しい、それが馬の性格だ。
「ですから」
「そうしたことにも気をつけて」
「しなければならないですわ」
「そうだよね、このことは他の競技も同じで」
「守るべきことは守って」
「しないといけないからね」
こう考えているからだ。
「八条学園の校風としてね」
「スポーツマンシップには、ですわね」
「厳しいんだ」
「そうですのね」
「だから運動会でもなんだ」
「まずはスポーツマンシップですのね」
「勝ち負け以前にね、だから暴力なんかあったら」
普段の部活でもだ。
「それやったコーチは解任ものだし先輩もね」
「停学ですの」
「それで退部だよ」
そうなった話もある、結局暴力教師やそうした類は厳罰で挑まないと減りはしないということなのだろう。
「即座にね」
「そうですのね」
「運動会ではこっちも気をつけているから」
暴力についてもだ。
「若しあったらね、こっちもクラス単位でね」
「失格ですのね」
「そうなるから」
「そういうのは厳しくしないとね」
ラブポーンさんが言ってきた。
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