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八条学園騒動記

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第五百四話 露出とファンタジーその一

               露出とファンタジー
 ジュリアはスマホからあるスマホのRPGを出してそこの女性キャラ達をジョルジュに見せつつ話した。
「どの娘も可愛いでしょ」
「イラスト奇麗だね」
「ええ、そして服もね」
「アイドル並だね」
 思わずこう言ったジョルジュだった。
「文字通りに」
「アイドル並のルックスでね」
「水着やステージ衣装並の露出だね」
「下着レベルの娘もいるわね」
「ビキニアーマーの娘もね」
 ジュリアが全否定するこの衣装のキャラもいた。
「いるね」
「それでこの作品はモンスターと戦うこともね」
「多いんだね」
「そうよ、こんな服でね」
「それでそんなことをしていたら」
「私が言ってる通りにね」
 まさにというのだ。
「怪我がね」
「どれだけ多いか」
「本当によ」
 まさにというのだ。
「わかったものじゃないわ、毒蛇とかにね」
「そのゲームでも出るんだ」
「そうしたモンスターもね、それでね」
「そうしたモンスター達に攻撃されたら」
「また言うけれど服だけでもね」
「防御力が全然違うね」
 素肌と何か着ているのとではだ。
「草木にかぶれるってこともあるでしょ」
「あっ、それ大きいよね」
「漆とかね」
 ジュリアはこの木の話もした、漆の樹液は触れるとかぶれてしまう。尚日本の英語名ジャパンは漆造りが日本の代表的な輸出品だったことから付けられたという説もある。
「何気にあるでしょ」
「毒草とかある世界もあるしね」
「毒草の中脚剥き出しで歩くとか」
「絶対にないね」
「そんな冒険者いないから」
 ジュリアはまた言い切った。
「若しいたら最初でリタイアよ」
「冒険者やっていけないね」
「村にいてね、というかこうしたゲームって」
 また言うジュリアだった。
「大抵街や村の人達露出ないわよね」
「ああ、そういえばね」
 ジョルジュも言われて気付いた。
「そうした人達は」
「所謂モブになるけれど」
「出てはいてもね」
「話しかけても大抵同じセリフでね」
 RPGの常だ、話し掛けても台詞は一種類しかないことが殆どだ。
「そんな人達の方がね」
「安全な身なりだね」
「それおかしいでしょ」
 ジュリアはまた力説した。
「冒険の方が街や村のお仕事よりも危険でしょ」
「戦闘に危険な場所に入って」
「そんなのだったら」
「露出が多い筈がないね」
「絶対にね、それこそ私が言った女戦士みたいに」
「フル武装だね」
「魔法使い系でもね」
 そうした職業でもというのだ。
「中世の魔女位にね」
「露出少ないね」
「ああしたスカートでね」
 くるぶしまで隠す様な、だ。
「ちゃんとガードしないと」
「怪我をするね」
「ダメージも受けて毒とか麻痺みたいな攻撃も」
「受けるよね」
「石化とかしたら」
 こうしたこともファンタジーの世界ではあることだ、メデューサやバジリスク、カトプレバス等がそうした攻撃をしてくる。 
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