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八条学園騒動記

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第五百三話 慣れることその二

「背が高くてスタイリッシュな人が好きなの」
「特撮の人みたいな」
「そうした人が好きよ」
 これがジュリアの趣味だった。
「あたしはね」
「じゃあね」
「それじゃあなのね」
「うん、ジュリアはね」
 まさにと言うのだった。
「そうした人のグラビアとか観て」
「そういていって」
「徐々に慣れたらどうかな」
「そうね、じゃあね」
「まあこれも属性かな」
「属性って」
「だから人の好みの」
 そうした意味での属性だというのだ。
「ゲームのキャラクターとかのそれじゃなくてね」
「火属性とか水属性とか」
「そういうのじゃなくてね」
「好みの属性ね」
「ジュリアはグラビア属性だったんだよ」
 こうなるというのだ。
「それで水着とか下着にもね」
「属性があるのね」
「けれどね」
「実際の行為は」
「キスとかもだね」
「いやらしい、舌を使うみたいな」
 ジュリアは顔を真っ赤にさせて話した。
「ああしたね」
「それは駄目なんだね」
「属性がないっていうか」
「拒否反応が出るんだ」
「観たり読んだりして恥ずかしくなるから」 
 そこまで拒絶反応が出るというのだ。
「あんたと話して拒否が強いってわかったわ」
「実際に相当に強いね」
「そう思えてきたわ、けれどね」
「けれどっていうと」
「自分の属性がわかったし。それならね」
 ここからだ、ジュリアはジョルジュにあらためて話した。
「拒否反応もね」
「徐々にだね」
「属性からなおしていこうかしら」
「それがいいんじゃないかな」
 ジョルジュはジュリアの話をしっかりと聞いてから述べた。
「ジュリアがそう思うならね」
「今時よね」
「アラビアンナイト位で恥ずかしいなら」
 それならというのだ。
「奥手過ぎるしね」
「だからよね」
「ここはね」
「少しずつでもよね」
「慣れていくべきだしね」
「それじゃあね」
 ジュリアは自分から言った。
「努力していくわ」
「そうしていくね」
「徐々にでもね」
「まあね、こうしたことは急に慣れたりするから」
「そうなの」
「人間のこうしたことへの好みとか適合性って即座についたりするから」
 ジョルジュはジュリアに話した。
「それも結構誰でもあるから」
「そうなの」
「何ていうか目覚めるっていうか」
 そうなってというのだ。
「これまで風俗に興味なかった人がね」
「風俗好きになったり」
「そうもなるからね」
「それでなの」
「そう、一気にね」
 まさにというのだ。 
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