モンスター大発生
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第五章
「それでもな」
「今どんな状況なん?」
「少し待ってくれ」
衛兵は貝殻を出した、太平洋政府は一般の兵士や警官達にも簡易型のそれを配布して連絡を迅速かつ容易にさせているのだ。
衛兵は連絡を終えてだ、瑠璃子に話した。
「北の城壁と西の裏門は大丈夫だが」
「南かいな」
「波止場だが」
今はというのだ。
「水棲モンスター達に襲われてだ」
「危ないんやな」
「そうらしい」
「わかった、ほなな」
それならとだ、瑠璃子は衛兵に頷いてだった。
そうしてだ、仲間達に言った。
「波止場に誰か行かなあかんな」
「そやね。南が危ないならな」
「ここも大事やけど」
「そっちにもな」
「そや、それでや」
瑠璃子は危険を察している顔で三人に話した。
「うちが行くわ」
「南にか」
「南の波止場にか」
「そこに行くんやな」
「ここは頼める?」
瑠璃子は三人に真剣な顔で言った。
「まだモンスター何万とおるし」
「随分倒したけどな」
「それでもな」
「まだかなりおるな」
「それでや、ここはあんた達が残って」
そうしてというのだ。
「うちはな」
「南に行ってかいな」
「波止場の応援するんやな」
「そこで戦うんやな」
「そうするわ」
「それやったら」
ここで雅美が言ってきた。
「うち漁師でな」
「蛙人やからやね」
「水での戦はお手のもんや」
それでというのだ。
「そやからな」
「雅美ちゃんも来てくれるん」
「というかうちが行こうか?」
「そやね」
少し考えてからだ、瑠璃子は衛兵に今度は自分から聞いた。
「衛兵さん、波止場のモンスターどれ位なん?」
「ちょっと待ってくれ」
衛兵はまた貝殻を出して連絡を取った、その後で瑠璃子に答えた。
「十万いるらしい」
「十万なん」
「いや、もっと多いらしい」
「そんなにかいな」
「そうだ、何でもだ」
それこそというのだ。
「キラーピラニアや殺人トビウオが多くてな」
「それで十万以上おるんやね」
「あとシーサーペントや巨大アナコンダも出ているらしい」
「強いモンスターも出てるんやね」
「そうらしい」
「そうなん、こっちより大変かも知れんね」
瑠璃子は衛兵の話を聞いてこう考えた。
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