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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八話 不運のチームその十一

「それなら」
「本当にね」
「うん、マスコミってね」
 日本ではだ。
「巨人だけでなくてね」
「色々と問題なのね」
「本当に害悪になってるのね」
「日本最大の害毒かもね」
「何かそれって」
 モンセラさんが僕のマスコミについての話を聞いてこう言った。
「中世の教会みたいね」
「ああ、魔女狩りとかの」
「侵略の口実にもなったし」
「十字軍とかだよね」
「もうあのレベルじゃないの?」
「腐り方のレベルはそうかもね」
 僕も否定出来なかった、冗談抜きに日本のマスコミの酷さはその頃のローマ=カトリック教会並だろう。
「無茶苦茶酷いから」
「あの域まで腐ってると」
 それこそとだ、モンセラさんも言ってきた。
「最初から自浄能力はなかったけれど」
「それでもなのね」
「どうしようもないよ」
「だから信頼されなくなったのね」
「そうだよ、腐り過ぎていて」
 それでだ。
「もうヘドロみたいになって」
「終わりね」
「腐り過ぎたらヘドロになって」
 これも親父が僕に言った言葉だ。
「誰も住めなくなるしね」
「そうね、ヘドロってとんでもなく臭くて汚くて」 
 テレサさんも言ってきた。
「どんな生きものもいなくなるわね」
「そこに栄養素なんてないから」
 そうしたものもなくなってしまうからだ。
「誰も住めなくなるよ」
「腐り過ぎたらヘドロになって」
「挙句にそうなって」
「本当に誰もいなくなる」
「そうなるのね」
「何処でもね、マスコミでなくても」
 僕が知っている限りではだ。
「ネットの掲示板でも腐った奴ばかりの場所だと」
「もう腐り過ぎて」
「ヘドロみたいになるのね」
「それでまともな人が寄り付かなくなって」
 見ることすらしなくなってだ。
「それでね」
「腐った奴はどんどん腐ってヘドロになって」
「もう何も残らないのね」
「自然に潰れるよ」
 誰もいなくなってだ、ネットで腐臭を発している奴は実生活も酷いことがあるみたいだけれどそちらでヘドロになってネットに書き込み出来なくなったのだろうか。
「ヘドロの沼みたいになってね」
「そうなるのね」
「腐っていくと」
「うん、そういうのも見て思ったよ」
 親父の言葉を連想した。
「腐りきった世界にはね」
「最後は誰もいなくなる」
「それでなくなっていくのね」
「そうなるってね、そりゃ完全に真っ白な世界とかは」
 そうした世界はそれはそれでだ。
「凄く住みにくいだろうっていうか住めないと思うけれど」
「何でも正しくて奇麗とかね」
「それはそれでね」
「そう思うけれど腐り過ぎても」
 それはそれでだ。
「駄目だからね」
「奇麗過ぎても駄目で」
「そして腐り過ぎても駄目ね」
「その両方が」
「よくないのね」
「うん、まあ今は腐ってる方を話しているけれど」
 ネットで見たそれを思い出した、悪意ばかりでしかも正しいことをしているとか吹聴していた。とんでもない奴しかいない場所だった。
「本当に腐り過ぎたら」
「ヘドロね」
「ヘドロみたいになって」
「誰もいられなくなる」
「それで終わりね」
「そうなるからね」
 二人にこう話した、そうこう話しているうちにだった。
 僕達はお酒も飲んでいてかなりお酒が回ったところで解散した、その夜もよく寝られた。


第二百八話   完


                 2018・10・15 
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