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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八話 不運のチームその四

「だからね」
「忘れられないのね」
「もうそうなってるよ」
 現実としてだ。
「あれはないよ」
「凄いお話ね」
「悪い意味でね、あの時だって」
 思えば魔物やケンタッキーのおじさんの仕業だ、仕業と書いたけれど呪いにしても強過ぎる。それで僕はどうかと思っているとだ。
 テレサさんも書斎に来た、それで僕達に聞いてきた。
「どうしたの?」
「いや、阪神の話をね」
 僕はテレサさんにすぐに答えた。
「していて」
「それでなの」
「盛り上がってるというか」
「そんな風だったの?」
「そこまでいかないかな」
「それなりに盛り上がってるわよ」
 僕は否定したけれどモンセラさんはこう言った。
「阪神の呪いのことでね」
「道頓堀のあれね」
 テレサさんは阪神の呪いと聞くとすぐにこう言った。
「ケンタッキーの」
「そう、あれよ」
「あれは確かに凄いわね」
「義和からお話を聞いたけれど」
「モンセラも思ったのね」
「こんな呪いないわよ」
 それこそという返事だった。
「スポーツにおいてね」
「そうそうない位に」
「凄くて」
 それでというのだ。
「私だって驚いたわ」
「そうなるわよね、誰でも」
「というか祟り受け過ぎでしょ」
「魔物にケンタッキーのおじさんに」
「怨念もあるみたいだし」
 合わせて三つだ。
「そりゃ負ける筈よね」
「本当にね」
「まあね、世界に沢山のスポーツチームがあるけれど」
 僕も二人に話した。
「阪神みたいな呪いは」
「ないわよね」
「そうそうは」
「シカゴカブスが凄くても」
 こちらは山羊の呪いだ、ある人が山羊を連れて球場に行こうとして断られて怒って呪われよと言ってかららしい。
「あそこまでいかないかな」
「確かカブスってずっと優勝出来なかったんじゃ」
「それも百年以上」
「それよりましかもって思ったら」
「阪神を見たらね」
「多分上だね」
 僕の主観ではだ。
「それよりも」
「そうなのね」
「阪神の方が上なのね」
「上だから」
 そのせいでだ。
「ああしてね」
「負けるのね」
「そうなのね」
「うん、負けて」
 そうしてだ。
「毎年ネタになるんだよ」
「日本中のネタね」
「それも下手したらずっと言われる」
「そうだよ、それ位のネタになることもね」
 それもだ。
「あるし」
「だからなの」
「シカゴカブスよりも上なの」
「百年以上優勝出来なかったっていう」
「あのチーム以上の呪いかも知れないの」
「そうかもね」
 二人にこう言った。 
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