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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三話 ミステリー研究会その三

「もう何があってもね」
「人類滅亡ね」
「そう言いだすのね」
「こうした人って実際は違っていても」
 本に書かれていることがだ。
「もう物凄い解釈して」
「人類は滅亡する」
「そう主張するのね」
「主張するっていうか喚くっていうか」
 もうそんな風だ。
「冗談抜きで関係ないことから言い出すから」
「人類滅亡って」
「そう喚くのね」
「そうなんだ、ノストラダムスでもエドガー=ケイシーでもね」
 最近のネットではタイムトラベラーもいる、もっともこの人達の言う未来がそれぞれ違うのが気になる。
「もうね」
「人類滅亡」
「結論はそれだけなのね」
「震災があってから予言されていたっていうしね」
 そこまでわかっているのなら最初から言って欲しい、僕達が今いる神戸でも大震災があったから余計にこう思う。
「戦争でも事故でも」
「いや、後からは何とでも言えるんじゃ」
「そうよね」
 ラブポーンさんもイタワッチさんも二人で話した。
「何かがあってからじゃ」
「こじつけてね」
「そう、予言の本って結局はね」
 僕が思うにだ。
「後出しジャンケンなんだ」
「その後で言うのね」
「何かが起こってから」
「世界大戦もヒトラーもね」
 もう何から何までだ。
「後で起こってね」
「それから言うことで」
「何でも言えるのね」
「これから起こるっていうことも」
 他ならぬ予言の本でだ。
「何年か経ってから読むと全部外れてたりするから」
「そうなの」
「何年かして読むとなの」
「うん、もう古本屋に行って」
 商店街にあるお店でもブックオフでもいい、最近ではそのブックオフも駿河屋もネットでも販売している。
「買えばわかるよ」
「何年か前の予言の本を買ったら」
「それで読んだらわかるのね」
「もうね」
 それこそだ。
「それで日本の予言がどうかってわかるから」
「予言と預言は違うのね」
 イタワッチさんはここでこう言ってきた。
「また」
「そうだね、イスラムだと特にそうだよね」
「預言は誰も出来ないわよ」
「ムハンマドが出たからね」
「ムハンマドは最高で最後の預言者よ」
 イスラムの教えで最も重要なことの一つだ、だから以後預言をする人が出ることは絶対にないのだ。
「あの人以降はね」
「絶対にだね」
「預言者は出ないから」
「若し予言とか言ったら」
「相手にされないか過激な国だと」
 イスラムの信仰が特に篤い国だと。
「殴られるわよ」
「そうなるんだ」
「というか殴られるだけましよ」
「殺されたりもなんだ」
「だってね、イスラムはね」
「預言者はもう出ないから」
「このことは絶対だから」
 ムハンマドがそう言ったことからはじまる宗教だからだ。
「もうそこでね」
「予言とか言ったら」
「預言と思われてね」
「というか二つの違いってあまりない感じだしね」
「それでよ」
「死刑とかもあるんだね」
「イスラムを冒涜したら」
 国によってはだ。 
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