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八条学園騒動記

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第四百九十八話 朝風呂でその十四

「お風呂に入っただけで」
「風邪だとこうはいかないわね」
「そうそう、風邪だとね」
「お薬を飲んで」
「暖かくしてじっくり寝て」
 そうしてというのだ。
「身体を休めないとね」
「回復しないわね」
「それがね」
「二日酔いはね」
「結局お酒抜けばいいから」
 それでというのだ。
「こうしてね」
「お風呂に入ると」
「一発よ」
「一気に治るわね」
「それまで死にそうでも」
 風呂に入って汗をかいて二日酔いの分の酔いを抜けばだ。
「復活してね」
「元気になるわね」
「それがいいわね、けれど」
「けれど?」
「いや、お風呂から出たら」 
 そうすればとだ、ジュディはプリシラに話した。
「朝御飯食べるけれど水分もね」
「それもしっかりと採らないと」
「よくないわね」
「お酒とお風呂でかなりアルコールが抜けてるから」
 それでというのだ。
「水分はね」
「物凄く抜けてるから」
「だからよね」
「若しそのままでいたら」 
 プリシラはジュディにその場合について忠告した。
「脱水症状、最悪の場合は」
「最悪っていうと」
「脳梗塞もね」
「えっ、脳梗塞もなの」
「有り得るわ」
「そうなの」
 この時代でも下手をすれば命に関わる症状だ、迅速に完治する様になったがそれでも用心しなければならない病気だ。
「だからなのね」
「そう、水分はね」
「しっかり採るべきなのね」
「そこはお願いね」
「どうせ喉も渇くし」
「それならよ」
 まさにというのだ。
「しっかり飲んでね」
「そうするわ」
「勿論私も飲むし」
 他ならぬ自分もとだ、プリシラは述べた。
「ジュディもね」
「わかったわ」
 二人で話してだ、三度目の湯舟でも身体を真っ赤になるまで入ってだった。今度は身体を洗ってから髪の毛も洗った。
 そうしてからお湯を落として二人でお風呂場を出て身体を拭いてから服を着た。その時には二人共完全に復活していた。


朝風呂で   完


                2018・11・2 
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