| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百九十七話 読破してその五

「書くことが好きな人、読むことが好きな人がいて」
「発掘することが好きな人もだね」
「いるんだ、だから埋もれていた作品が」
 所謂無名の作家さんがだ。
「急に注目を浴びたりとかね」
「あるんだ」
「そうなんだ」
 これは実際にある、それでアクセスが爆発的に伸びるのだ。
「そうした人もいるんだ」
「それでその発掘された作品を」
「読むのもいいよ」
「成程ね」
「まあ中にはね」
 僕は苦い顔で原田君にこうも話した。
「荒らすことを楽しむ奴もいるけれど」
「そうした奴何処でもいるね」
「悪質な感想書く奴もいれば」
「何か最近動画サイトであるけれど」
 原田君は顔を顰めさせて僕に言ってきた。
「通報して削除させたりする奴いるね」
「うん、それ小説サイトでもいるから」
 当然漫画サイトでもだ。
「一見盗作とか差別とか言うけれど」
「その実はだね」
「言い掛かりって何とでも言えるから」
 もうそれこそだ、言おうと言えば何とでも言える。それこそヤクザの言い掛かりそのままの代物だ。
「何処そこが盗作だの差別だのってね」
「それで作品を潰していくんだね」
「動画サイトでもあるにしても」
「それが一番悪質だよね」
「こうした連中に対処出来ないと」
「運営も駄目だよね」
「こんな連中放置したら」
 荒らしの中でも特に悪質だと思う、盗作だの差別だのといってその裏に醜悪な悪意を隠しているから余計に悪質だ。
「そのサイトはね」
「そうした荒らしが蔓延って」
「うん、結果としてね」
「利用者もいなくなるね」
「だって自分の作品が言い掛かりで消されたら」
 それこそだ。
「たまったものじゃないから」
「それでだよね」
「もうそれはね」
「論外だね」
「中にはこうした連中を荒らしって認識しない運営もあるかもね」
「いや、それ荒らしだから」
 原田君は僕に眉を顰めさせて言ってきた。
「それも普通に感想で暴言書いたり今上報告の返信欄で嫌がらせ書く様なね」
「そうした荒らしよりもね」
「サイトにとって有害じゃない」
「けれどこうした連中を荒らしって考えないで放置する」
「そんな運営もあるかも知れないんだ」
「若しそんな運営があったら」
 それこそだ。
「もうそのサイトはかなりまずいよ」
「運営がそんな荒らしを放置したらね」
「正直そんなサイトで投稿している人がいたら」
 僕が思うにだ。
「そのサイトからは去った方がいいね」
「何時自分が言い掛かりを受けるかわからないし」
「それで作品を削除されるから」
 最悪自分のアカウンドが消される、そうなれば最悪だ。
「それも言い掛かりでね」
「厄介な話だね」
「やっぱり運営は大事だよ」
「おかしな運営は荒らしを放置して」
「しかも何時か潰れるから」
 おかしな運営をしていれば潰れる、これは会社経営と一緒だ。最近はこうしたサイトも企業が経営していることが多いから余計にだ。
「だからね」
「その巻き添えを食わない様に」
「去らないとね」
 本当にそうなってしまいかねないからだ。
「いけないよ」
「そうだよね」
「どんないい作品があっても」
「そうしたサイトには未来がないね」
「そうした運営はどうせ利用者のことも考えないし」
 自分達のことだけ考えている、利用者がどんな迷惑を被っていてもサイトが賑やかならばそれでいいというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧