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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百九十四話 それぞれの国の活劇その四

「終わったりとか」
「滅茶苦茶になの」
「そんな作品と比べたら」
 若草物語だといきなり主人公達の家にドラゴンが来て全滅みたいな展開になるだろうか。
「原作を変えてもね」
「ハッピーエンドなラ」
「ずっといいだろうね」
「ええ、私もそう思うヨ」
「だから若草物語もね」
 名作劇場の方もだ。
「そうなったんだよ」
「ハッピーエンドネ」
「続編もあったけれど」
「ひょっとしテ」
「うん、ジョーが学校の先生になってからのお話もね」
「放送されたノ」
「そうなんだ、これがね」
「へえ、あのお話私好きなのヨ」
 ジューンさんは僕の話に笑顔で応えた。
「実はネ」
「そうだったんだ」
「若草物語も長いお話デ」
「続編もあってね」
「このこと日本では知らない人多いと思ってたけれド」
「ちゃんと一年放送されてるから」
 若草物語と同じくだ。
「ジョー先生も観られるよ」
「その作品観たいワ」
 ジューンさんの声がかなり切実だった。
「私モ」
「面白いからね」
「じゃあネ」
「図書館の視聴覚室に映像あるから」
 名作劇場のものは全部ある。
「観てみたらいいよ」
「そうさせてもらうワ」
「そういえば若草物語長編だったあるな」
 水蓮さんも言ってきた。
「赤毛のアンと同じで」
「ええ、赤毛のアンもネ」
「娘さんが出来るまで続くあるな」
「あれアンの半生記ヨ」
 そう言っていいまでだというのだ。
「実はネ」
「そうだったあるな」
「ちなみにカナダの作者さんで舞台もカナダだかラ」
「それ忘れかけるある、時々にしても」
 実は僕もそうだ、どうもアメリカってイメージが強い。実際は違うのにだ。
「カナダの作品あるな」
「アメリカじゃないヨ」
「本当に忘れかけるある」
「けれどカナダの作品デ」
 ジューンさんは水蓮さんにさらに話した。
「赤毛のアンからもネ」
「何作も続くあるな」
「それでアンもギルバートと結婚しテ」
 しかもギルバートもお医者さんになる。
「リラって娘も生まれるヨ」
「まさに半生記あるな」
「それで若草物語モ」
「続編があってあるな」
「結構長いヨ」
「そうあるか」
「西遊記並に長いかもネ」
 ジューンさんは笑ってこうしたジョークも出した。
「エターナルチャンピオンシリーズ並かモ」
「あれはまだ続いていたあるな」
「またはじまったノ」
「ホークムーンで終わったではないあるな」
「ブラス城年代記のシリーズネ」
「あれで一旦終わったあるが」
 あのストームブリンガーを使うというか憑かれているエルリックが主人公のシリーズもこのエターナルチャンピオンシリーズの中にある。
「しかしあるな」
「またはじまったノ」
「見事に終わったと思うあるが」
「それが再開したかラ」
「作者さんに脱帽ある」
「日本でもあるじゃなイ、漫画家さんデ」
 ジューンさんが言う漫画家さんはというと。 
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