八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百九十一話 予言を読んでその十二
「もっと多いよ、ベストセラー中のベストセラーになったから」
「滅茶苦茶売れたのよね」
「多分その印税で」
本が売れたお金でだ。
「書いた人一財産築いたよ」
「そこまで売れたのは間違いないわよね」
「しかもシリーズ化したから」
そしてどの本も飛ぶ様にどころかもっと凄い感じ強いて言うなら本が団体で翼を為して空の頂まで飛ぶ位にだ。
「もうね」
「大金持ちになったのね」
「そこまでなったと思うから」
「それじゃあね」
「もう三銃士よりもね」
それが日本の一九九九年までという瞬間風速でもだ。
「売れたんじゃないかな」
「そうなのね」
「本当に僕達でも誰でも知ってるから」
ノストラダムスという人はだ。
「そう思うとね」
「もうね」
「三銃士よりも有名で」
「三銃士の作者さんよりも」
「アレクサンドル=デュマよりもね」
世界的に有名な文豪と言っていいのにだ。
「有名だよ」
「そうよね」
「偉人になったり悪人にもなったりしてるし」
「悪人?」
「猫型ロボットのシリーズであったんだ」
そのノストラダムスが悪人になっている話がだ。
「猫型ロボットが七人いる作品でね」
「あっ、世界各地のですね」
「うん、七国のね」
あの青いあまりにも有名な国民的ヒーローが日本でアメリカ、ロシア、中国、スペイン、ブラジル、アラビアでだ。
「そこに例の眼鏡の男の子も入れて」
「その顔触れで、ですか」
「タイムマシンに乗りながらね」
「ノストラダムスと戦っていましたか」
「そうしたお話もあったよ」
「悪人にもなっているんですね」
「うん、凄いお話だったよ」
あの作品毎年恒例の劇場版を彷彿とさせるまでにだ。
「読んでいて面白かったよ、そう思うとね」
「ノストラダムスは」
「日本では掃討に有名なフランス人だよ」
「デュマ以上に」
小夜子さんも三銃士の作者の名前を出した。
「有名ですね」
「そうかもね」
「ではナポレオンに匹敵するまでに」
「そうかもね」
正直否定出来なかった。
「ジャンヌ=ダルクとかね」
「そうしたフランスの歴史を代表する人達に肩を並べる位に」
「あの人は有名だと思うよ」
「日本では」
「色々言われているけれどね」
「それも凄いですね」
「日本限定でもね」
それでもだ。
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