レーヴァティン
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第七十七話 八丈島その七
「後は毎日お風呂ぜよ」
「お風呂でござるか」
「わしは毎日起きている世界では入っているぜよ」
明るく笑って言うのだった。
「そうしているぜよ」
「そうか。確かにな」
英雄はここでこう言った。
「風呂好きの感じがする」
「そうじゃな」
「ああ、何となくだがな」
それでもというのだ。
「御前は風呂が好きだな」
「シャワーではぜよ」
こちらではというのだ。
「あまり入った気がせんぜよ」
「だからか」
「夏でも風呂ぜよ」
「夏もか」
「これもいいぜよ」
こう言うのだった。
「お勧めぜよ」
「そうなのか」
「しかし。大事なことがあるぜよ」
「水分でござるな」
智がそれだと言ってきた。
「そうでござるな」
「そうぜよ、それがぜよ」
「重要でござるな」
「若しもぜよ」
風呂に入ってその後でというのだ。
「水分を摂らなかったら」
「血糖値も上がったままで汗もかいているでござるからな」
「よくないぜよ。だからぜよ」
「お風呂の後はでござるな」
「水分補給ぜよ」
それはしないといけないというのだ。
「どうしてもぜよ」
「その通りでござるな」
「酒はよくないぜよ」
風呂上りにはだ。
「飲んでもまずはぜよ」
「普通の水分をでござるな」
「お水なりお茶なりを飲んでぜよ」
「それからでござるな」
「酒ぜよ」
これを飲むべきだというのだ。
「そうすべきぜよ」
「それが身体にいいことでござるな」
「お風呂の後はちゃんと水分摂取ぜよ」
当季はまた言った。
「そういうことぜよ」
「そうですね、では起きたら」
「明日もぜよ」
「お風呂に入られますか」
「それも楽しむぜよ」
笑って言うのだった。
「しっかりと」
「夏はシャワーで済ませるよりもっちゃ」
愛実は当季のその話を聞いて述べた。
「お風呂っていうっちゃな」
「わしはそうぜよ」
「そうだっちゃな」
「やってみるといいぜよ」
「そうっちゃな。うちは烏の行水っちゃが」
「湯舟でしっかりと温もるぜよ」
夏もというのだ。
「熱くなったら冷たいシャワーを浴びてぜよ」
「そしてまた湯舟に入るっちゃな」
「そうしたら肩凝りや腰の痛みも取れるぜよ」
「肩凝りとかもっちゃ」
「お風呂で解消出来るぜよ」
「それはいいっちゃな」
そう聞いてだ、確かな顔で言う愛実だった。
「ではっちゃ」
「おまんも入るんじゃな」
「そうしてみるっちゃ。最近肩凝りに困ってるっちゃ」
起きている時にというのだ。
「そうするっちゃ」
「わたしくしもそうしてみます」
紅葉も愛実に続いた。
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