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おぢばにおかえり

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第四十七話 合格発表その五

「だから人は顔じゃないっていうの」
「お顔で判断したらいけないのね」
「性格よ、けれど性格はね」
「人相なのね」
「テレビでも悪いことばかり言ってる人はおかしな人相してるわね」
「ええ」
 何か最近のテレビはそうした人が一杯いる様な気がします、特にマスコミの関係の人がそうでしょうか。
「生き方が悪いからなのね」
「そうなるのよ」
「顔立ちじゃなくて人相なのね」
「それを見てね」
 こう私にお話してくれました。
「いいわね」
「私もそのことはね」
「そう、千里は人をお顔や外見で判断しないでしょ」
「お父さんとお母さんにいつも言われてきたから」
 本当にこのことはいつもでした、実際うちの教会に来る人でもお顔は怖いのにとてもいい方が一杯おられますし。
「だからね」
「そのことはこれからも守ってね」
「人をお顔や外見で判断するな」
「絶対にね、だからね」
「お婿さんにする人もなのね」
「お顔じゃないの」
 そして外見でもというのです。
「心でよ、千里を大事にしてくれておみちに熱い」
「そうした人をなのね」
「お婿さんにするのよ」
「わかったわ、私のお婿さんは」
「そうした意味でいい人を選んでね」
「そうするわ、けれど四年は先よね」
 少なくともとです、私は思いました。
「結婚は」
「いえ、早かったら来年にもよ」
「来年って」
 私はまだ十八歳です、そんな歳でと思いました。 
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