異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
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接触-1
そんなこんなで、結局一番ルーシーが楽しむお着換え会は終わった。
確かに俺もエリカが、二次元さながらの服装を割いているのを見て眼福な部分もあったが、げっそりとしたエリカを見ていると素直に喜んではいけない気がして一部楽しめなかった
またルーシーも可愛い服を着て、
「ユウスケ、エリカ、この服はどう?」
「……いいんじゃないかな」
「私もいいと思います」
といったように服を見つけて話し、それらを全て購入した。
久しぶりの散財とはいえ買いすぎじゃないかと俺がルーシーに聞くと、
「ユウスケに転送してもらえばいいと思って」
「外にキャサリンがいるが、魔法を使ってもいいのか? 転送系は高度な魔法だろう?」
「……SSSランク冒険者と組むのでこの程度のチート能力があっても不思議に思われないのでしょう」
ルーシーがそう、今考えたような言い訳を口にした。
じゃあキャサリンの前で、これ全部転送しておくかと俺が思っているとそこでエリカが、
「ユウスケ、転送の魔法が使えるといっても貴方みたいに自由で使えるわけではないから」
「そう、なのか?」
「そうよ。だから……荷物を送ってくる、といった話をして私達がキャサリンをその場に留めておくから、一目の付かない場所で荷物を転送してきて。それか私たち全員で、この荷物を分担する方法もあるけれど……」
「ん……転送した方がよさそうだな」
それはいくつもの袋の山を見て、俺は呟く。
今後怪しい人物に襲われるかもしれないのを考えると、その場で転送して戦闘をするよりは良いかもしれない。
だからルーシー達にはキャサリンを引き留めていてもらおう、そう俺は決めて外に出たのだった。
俺達の荷物を見て、キャサリンが目を丸くした。
「……買いすぎです、少し持ちましょうか」
「いえ、これから全部郵送してこようと思ったので、ここで待っていたいただいてもよろしいでしょうか」
「それは構いませんが……」
「久しぶりに都市に来たもので、羽目を外してしまったみたいなのです。じゃあ、ちょっと失礼します」
そう俺が言って移動しようとするも、結構量がかさばる。
するとエリカが、
「私も荷物持ちを手伝うわ。こう見えて結構鍛えているのよ」
「……助かります。じゃあ一部よろしく」
といって荷物を一部持ってもらい移動することに。
転送によさそうな場所はどこだろうかと進んでいくと、やがて、人気のあまりない道にたどり着く。
どことなく全体的に不潔な雰囲気が漂う場所だった。
経験的にあまりこういった場所に近づきたくないが、今回は荷物の転送が必要なのでこちらに来て、更に人気のない裏路地に入り込みまわりの様子を見る。
だが、
「……なんで人気のない場所に来たはずが、人間の気配が濃くなっているんだ?」
「しかも、ある意味で“歓迎”してくれる雰囲気ね」
「……この歓迎は、遠慮したいな。……とりあえず今持っている分は転送と。エリカ、荷物を渡してくれ」
「わかったわ」
そして、自分の分を転送しエリカの荷物を渡してもらった所で、“それ”は姿を現したのだった。
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