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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七十六話 酷い人達その四

「あんまりだってね」
「好意的に見て北朝鮮の喧伝に騙されてたんです」
 かなり好意的に見てだ。
「で、もっと言えば」
「あの国の実態を知ってたうえで」
「そう言ってたんです」
「そうだったら酷いわね」
「あんまりですよね」
「ええ、悪魔の所業よ」
 ここでこの言葉がまた出た。
「私はそう思うわ」
「それで誰一人責任取らないでまだ同じ様なことを続けてるのは」
 ニキータさんも言った。
「あんまりよね」
「そんな連中が嘘で日本を貶めたりするんだよ」
 靖国だの教科書だの慰安婦でだ。
「知識人やマスコミや政治家の立場で」
「あと学校の先生も?」
「その人達も知識人だから」
「何か日本の学者さんってレベル低いの、マスコミも」
「権力者の中でもね」
 マスコミは絶対にそうだ、八条グループも新聞や出版社を持ってるけれど代々の経営者の人達はとかく誤報もっと言えば虚報に気をつけ権力者であることを自覚して戒めている。
「そうなんだよ」
「実際になのね」
「うん、だって何言っても責任取らないんだよ」
 例えどれだけ悪質な虚報でもだ。
「情報も独占するし」
「情報を」
「情報は力だけれど」
 まさにそれを独占してだ。
「意図的に色々な形で流せるし」
「自分達の都合のいい情報だけを」
「都合のいい様に作り変えてね」
「それはまさに捏造よね」
「そうだよ」
 まさに文字通りにだ。
「これこそがね」
「捏造よね」
「その捏造をしても責任を取られないから」 
 しかも他人をどういった形でも攻撃出来る様にだ。
「腐らない方がおかしいよ、それでね」
「戦後の日本はなのね」
「そういった連中がずっと権力を持ってて」
 それこそ終戦直後からだ、終戦直後その北朝鮮を絶賛して帰国事業を推し進めた新聞社はスターリンの崇拝をはじめていた。
「今に至るんだよ」
「ずっとなのね」
「そう、七十年の間ね」
「とんでもない話ね」
「あんまりにもとんでもないからネットが出て来て」
「その権力がなの」
「かなり陰りが出て来ているよ」
 嘘が嘘とばれればその嘘を吐いた輩は信用されなくなる、信用されない人間が長く世の立場を保てる筈もない。
「ネットじゃ批判の大合唱だから」
「それでなの」
「うん、もうそろそろね」
「その連中もなの」
「失脚しようとしてるよ」
 具体的に言えば発行部数も視聴率も落ちている、信用出来ない記事や報道なんて誰も目にする筈がない。
「どうせ嘘だって思われてね」
「自業自得ね」
「そうだよ、もしあと数十年ネットの登場が早かったら」
 僕は切実にこう考えている。
「慰安婦とか靖国もなかったよ」
「そうした報道の嘘がばれて」
「だって自分達の立場が危うくなったらね」
 その新聞社の発行部数が落ちたり左翼政党の議席が減ったりとにかく彼等の勢力が落ちた時にはだ。
「急にそんな話が出たから」
「いつもなの」
「靖国でも慰安婦でもね」
 本当にこうした話はだ。 
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