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八条学園騒動記

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第四百八十七話 ざわざわとその六

「する人がいるんですよ」
「そういうことなのね」
「はい、けれど本当に」
「部長さんはですか」
「ギャンブルはね」
「ゲームの課金もですね」
「しないわ」
 こう言うのだった。
「興味がないわ」
「そうですか」
「ただしね」
「ただし?」
「ゲームセンターは好きよ」
 こちらはというのだ。
「そこでのゲームはね」
「お好きですか」
「ええ、シューティングゲームとか格闘ゲームとかね」
「よくされますか」
「特に戦闘機のゲームが」
 主人公がそれのというのだ。
「好きでね」
「ゲームセンターには行かれますか」
「家庭用ゲームもするわよ」
「そちらもですか」
「やっぱりそっちでもね」
「シューティングとか格闘のゲームをですか」
「してるのよ」
 こちらでもというのだ。
「よくね」
「そうしたことにはお金はですね」
「使ってるわ、だから余計に課金やギャンブルは」
「されないですか」
「こっちでお金使ってるから」
 部長はこちらは無駄使いとは思っていないのだ、そしてゲームセンターはギャンブルとは思ってはいない。
「そのこともあって」
「そうですか」
「それでゲームセンターには麻雀ゲームあるわね」
「大抵のゲームセンターにありますね」
「あれはしないの。ルールも知らないし」
「あれもギャンブルですしね」
「ええ、興味もないし」
 そのこともあってというのだ。
「一切ね」
「麻雀はルールが難しいですね」
「そうみたいね」
「俺もちらっと見て」
 麻雀の本をだ。
「訳がわからなくて」
「しなかったのね」
「連合中でやってますけれど」
 中国から連合全体の遊びになっているのだ、金を賭けない場合もあるので一概にギャンブルであるとは言えない。
「それでも」
「貴方もしないのね」
「それで部長さんもですか」
「お金を賭けなくても」
 例えそうであってもというのだ。
「しないの」
「そうなんですね」
「ゲームセンターでもね」
 その麻雀のゲームでもというのだ。
「しないわ」
「そうですか」
「結構いやらしいゲームもあるでしょ」
 ここでだ、部長は眉を顰めさせてこうも言った。
「麻雀のゲームには」
「それって」
「脱衣とかあるでしょ」
「ゲームセンターにですね」
「幾ら何でもあれはね」
「いやらしいからですか」
「ゲームセンターに置かないで欲しいわ」
 顔を顰めさせてだ、部長は言った。 
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