八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百七十五話 カレーを三人でその三
「是非ね」
「じゃあ三人でね」
「食べようね」
「そうしましょう」
こうしてだった、ニキータさんも加わって三人で食べることにした。そうして僕はビーフカレーを食べて言った。
「いや、本当にね」
「美味しいわね」
「はい、量も多くて」
僕はチェチーリアさんに答えた。
「いいですよね」
「これだけ食べたらね」
「もうですよね」
「私もお腹一杯よ」
「私もよ」
ニキータさんもだった。
「これだけ食べたら」
「ここのカレー量も多いしね」
「普通に凄い山盛りよね」
「ここの標準はね」
まさにだ。
「ごっつい盛りなんだ」
「ごっつい盛りって山盛り以上よね」
「そうなんだ」
この学園でよく使われる表現だ。
「もうどんとした量でね」
「物凄い出すから」
「山盛り以上にね」
俗にこう言われる量以上にだ。
「そこまで出すからね」
「それがこの食堂の普通なのね」
「そうなんだ」
まさにだ。
「だから一杯で普通にね」
「お腹一杯になるのね」
「何でも力士さんでもね」
この食堂の売り文句だ、そして実際にその通りだから凄い。
「二杯食べたらね」
「二杯なの」
「あの人達はまた別だよ」
食べるのも仕事の人達だからだ、高等部の相撲部も大学のそちらもこの食堂のカレー一杯ではまだ足りない。
「だからね」
「二杯でなのね」
「そうなるんだ」
「そうなのね」
「けれど普通のカレーならだよ」
普通のお店のだ。
「二杯位じゃね」
「力士さんなら足りないのね」
「あの人達とかレスラーの人達は別だよ」
「食べるその量が」
「だからね、普通はそうだけれど」
「このお店だとなのね」
「二杯でなんだ」
まさにそれだけでだ。
「お腹一杯になるよ」
「そこまで凄いってことね」
「そうなんだ、あとここのおばちゃん達はしっかりしてるから」
「それでなの」
「注文をした人を見て適量を見定めてくれるんだ」
このことも凄い評判になっている、だからどんな人でもお腹一杯になるというのは嘘ではないのだ。
「だからね」
「お腹一杯食べられるってことね」
「そうだよ、じゃあね」
僕はニキータさんにあらためて言った。
「楽しく食べようね」
「ええ、じゃあ」
「今からね」
ニキータさんだけでなくチェチーリアさんも応えてだった。
三人でそれぞれのカレーを食べていった、食べつつチェチーリアさんは今食べているビーフカレーについて話した。
「味も量もね」
「どちらもですね」
「凄くて本当にね」
「食べ終えたらですね」
「その時は絶対に満腹ね」
「それがここの看板ですからね」
早い安い美味いに加えて多いもだ。
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