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偏食注意

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第二章

 ファーストフード、ジャンクフード断ちを行い炭酸飲料やジュースも飲まずヘルシーな食生活になった。
 野菜や豆腐、茸等を食べる様になりそうしてだった。飲むものもお茶等を飲む様にしていった。すると。
 身体はみるみるうちに痩せてだった、次の健康診断の時には実にすっきりとした感じになった。それでだった。
 医者も彼にこう言った。
「もうね」
「大丈夫ですか」
「そうなったよ」
「そうですか、最近殆どです」
「ファーストフードとか食べていないね」
「以前は山みたいに食ってましたが」
 その結果が死の宣告だったのだ。
「それをです」
「変えたね」
「食べる量は変わってないです」
 それ自体はだ。
「お肉も魚も食べてますし」
「別に食べてもいいんだよ」
「そうなんですね」
「食べ方が問題でね」
「ジャンクフードはですか」
「過ぎるとよくないんだよ」
 デブガマンの場合は過ぎるどころではなかった。
「お肉でもね」
「普通に調理次第ですね」
「例えば牛肉にしろ」
「そうですよね」
「だから食生活は考えて」
 そうしてというのだ。
「これからもね」
「食べていくべきですね」
「そうだよ、それじゃあね」
「これからもですね」
「食生活に気をつけておくんだよ」
「そうしていきます」
 確かな顔でだ、デブガマンは医者に頷いた。そうしてとりあえず命の危険が去ったことに安堵した。
 だが油断するとすぐにだった、彼はファーストフード等を多く食べて。
 太りだした、それでまた医者に言われた。
「油断しないことだよ」
「はい、油断して少し食べ過ぎたらですね」
「また私に死ぬって言われるよ」
「わかりました」
 頷くしかないデブガマンだった、彼も何かと大変だった。


偏食注意   完


                2018・10・17 
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