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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  妖精達の罰ゲーム

妖精の尻尾(フェアリーテイル) 新ギルドにて・・・


「一体・・・何の集まりなんですか、マスター?」

俺はマスターにそう尋ねた。
今日マスターが突然、大魔闘演武で出たAチームとBチームを呼び出して来たのだった。

「うむ。
 これより、大魔闘演武チーム統合でうやむやになっていた・・・
 AチームとBチームの決着をつける!!」

マスターは大声でそう言った。
どうも、原因はジュビアさんらしいが・・・俺は詳しくは知らない・・・。
勝負内容はジャンケンだった。

「負けた方が勝った方の言うことを1日だけ何でも聞く事!!」

「こいつァ負けられねえな。」

「絶対勝てよ、雷野郎!!」

「やっちゃえ、ラクサスー!!」

Bチームからはラクサスさんがやるそうだ。

「悪いが勝つのは私達だ。」

対する俺達Aチームからはエルザさんがやるそうだ。

「やっちまえエルザー!!」

「向こうにはエグい奴等が揃ってる。」

「負けたら何されるかわかんないよ。」

ナツさん、グレイさん、ルーシィさんがそう言う。

「俺がやりましょうか?ジャンケンは得意な方ですし・・・」

「何、心配するな。リーダーの私を信じろ。」

エルザさんは自身あり気にそう言った。
























































「で、信じた結果がこれ・・・・・・・・・。」

俺はそう言うしかなかった・・・・・・。







































エルザ:チョキ   ラクサス:グー

































「勝ったのはBチーム!!!!」

「おし!!」

「やったぁーーー!!」

「イェーイ!!」

「ギヒヒ!」

「楽しみね。」

「ついに、グレイ様を好きにできる日が・・・」

Bチームは買って大喜びしている。
一体何をさせるかと思うと恐ろしい・・・・・・
特にジュビアさんは・・・・・・グレイさん、ドンマイ・・・。

「「「「最悪だ・・・・。」」」」

「私達・・・どうなっちゃうんですか~?」

「わからない・・・・・・。」

敗北した俺達は絶望するしかなかった・・・。
エルザさんは言う気力がない様だ。

「うぷぷ、楽しそう。」

「ドンマイだね~、コージ~。」

「諦めなさい。ウェンディ」

ハッピーとミント、シャルルが罰ゲームを受ける俺達を見て笑っている。
他人事だと思って・・・・・・!!!

「お前達もな。」

「「「?」」」

そう言ってきたのはリリーだった。

「相棒のエクシードも、連帯責任で同じ罰が与えられる」

「えーーーーっ!?」

「何よそれー!?」

「ちょ、聞いてないよーーーーーー!!!!」

「フフフ・・・お前達も道連れだ・・・。」

リリーの言葉に驚くハッピー達に俺がそう言った。
お前らだけ逃げるとは、そうはいかんよ。

「俺はナツをもらうぞ。」

「じゃあ僕はエルフマン!」

ラクサスさんとシャンディーがすぐに指名をしてきた。
ラクサスさんはナツさんを、シャンディーはエルフマンさんを指名した。

「何する気だよ!!」

(おとこ)くせぇ!!」

ナツさんとエルフマンさんはそう言う。

「ジュビアはもちろんグレイ様!!」

「あ・・・・・・ああ・・・・・・あ・・・・・・」

ジュビアさんは当然、グレイさんを指名した。
ドンマイ、グレイさん。

「私はエルザね。」

「う・・・。」

「俺はお前だ。」

「誰か替わって!!コレ・・・絶対1番外れだから!!」

ミラさんがエルザさんを、ガジルさんがルーシィさんを指名する。
ルーシィさんはかなり大騒ぎしている。

「あの・・・私は・・・」

ウェンディはびくびくと体を震わせてそう言う。

「お姉さんのもの。」

「ひゃああああああっ!!」

よりによってカナさんだった。この人も何をするかわからない!!!

「・・・ん?あれ?」

俺は今気づいた・・・。

「俺は?」

俺だけ指名されていなかった。何故?

「ああ、コージ。お前は悪ぃが、全員だ。」

「はぁぁっ!!?」

何で俺だけ!!!??

「なーに、別にお前1人でやれとは言わねえよ。」

「?」

それって一体・・・・・・

「あ、もしかして・・・」

「察したか。」

ラクサスさんがニヤっと笑う。

「闇分身ですか・・・。」

「ま、そう言う事だ。」

やっぱりか・・・・・・。

「俺は別にいいぞ。こっちには3人もいるからなそんなにはいらん。」

そう言ってきたのはリリーだった。

「ジュビアも、別に要りませんのに・・・・・・」

ジュビアさんが小さい声でそう言う。




































「パンと牛乳を買って来い。5分だ。」

「おいしいお菓子、買って来い。」

ラクサスさんとシャンディーが
指名したナツさんとエルフマンさんに向かってそう言ってきた。

「パシリかよ~!!ふざけやがって!!!」

(おとこ)なら、これしきの任務など~!!」

2人は走り出してパンと牛乳、それとお菓子を買いに行った。

「そんで、分身。お前は肩を揉め。」

「僕は腰を揉んで。」

「「あ、はい。」」

俺達(闇分身)は返事をし、ラクサスさんの肩を揉み、
シャンディーの腰を揉んだ。

「もう少し力を入れてくれ。」

「こうですか?」

「おお、イイ感じだぞ。」

これぐらいがちょうどいいみたいだ。

「ぬぅぅ~~~~・・・!!!肩なら俺が揉んでやるのにぃ~~~!!!」

フリードさんが恨めしそうにそう言ってきた。

「罰ゲームなんだから仕方ねぇーだろぉ?」

ビックスローさんがそう言う。

「ねえラクサス~。私にも貸してくれない~?」

エバーグリーンさん、アンタも肩揉んでほしいの?

「どうだ?」

「う~~~ん・・・もう少し下の方かな~?」

シャンディーはそう言ってきた。

「「ゼェーーーーー、ハァーーーーー、ゼェーーーーー、ハァーーーーー。」」

いつの間にかナツさんとエルフマンさんが帰って来た。

「俺が欲しいのはこのパンじゃねえ。もう1回行って来い。」

「何~!!!」

ラクサスさんの言葉にナツさんは怒る。

「よーし!次はジュースを買って来い!!!」

「ふざけんなっ!!」

こっちもこっちで、シャンディーの言葉にエルフマンさんが怒ってる。

「あ~あ、ラクサスのSっ気に火が付いちゃった。」

「くぅ~~・・・・・・パンが欲しいなら俺がいくらでも・・・」

「何かお前の方が可哀想だぜ・・・・・・色々・・・。」

雷神衆の人達がそう言う。
























「グレイ様、あーんしてください。あーん。」

「あ・・・・・・あー・・・」


ボスッ!


「ぶほっ!」

「!」

「何しやがるてめえ!!!ゴホッ!ゴホッ!」

「ごめんなさい。ジュビア・・・緊張で手が・・・・・・・・・」


ジョポポポポ


「お水をどうぞ。」

「飲めるかーーーーっ!!!」

「・・・・・・・・・・・・これ、俺がいる必要、なくない?」

俺は遠くからグレイさんとジュビアさんを見てそう言う。
ジュビアさんがグレイさんにアイスを食べさせてあげていたけど、
スプーンがグレイさんの喉に当たってしまい、
ジュビアさんは水を出してきた・・・・・・体から水を出して・・・
俺はそれを見ているだけである・・・・・・・・・
やっぱり、俺(闇分身)必要なくない・・・・・・!?
























「何だ・・・・・・こんな格好をするだけでいいのか?楽なものだ。」

エルザさんはメイドの格好をしてそう言う・・・・・・。

「そうですね・・・エルザさんはそうですけど・・・・・・」

俺も・・・メイドの格好をされた・・・・・・(涙)

「とっても似合ってるわよ、2人共。」

ミラさんは笑顔でそう言う・・・・・・いや嬉しくないですよ!!!

「でもエルザ、言葉使いがなってないわね。
 それにもう少し恥じらってもらわないと面白くないわ。」

「それは無理だな。」

「じゃあこうしましょう。」

ミラさんは、罰ゲームなのに、エルザさんの雰囲気に面白くなく、
何かを思い付いたようだ。

















































































「ご主人様にお仕置きされるメイドさんってシチュエーション。」

「こ・・・これは・・・なんとも・・・屈辱的な体勢だな・・・」

エルザさんは、腕をロープで縛られ、尻を突き出した格好で地面に付している。

「これは酷い・・・・・・。」

俺はそう言うしかなかった。

「さあ・・・・・・言って頂戴。『許してくださいご主人様 』と。」

「こ・・・・・・断る!!」

「言わないか!!!このはしたないメイドめ!!」


スパーーーーーン!


「ひっ!!」

ミラさんはいつの間にか、接収(テイクオーバー)になって、エルザさんの尻を叩いた。

「完全に昔のミラ姉に戻ってる。」

「後が怖えから見なかった事にしよう。」

「そうだな。」

近くにいたリサーナさんとワカバさんとマカオさんがそう言う。
ちなみに、リサーナさんは俺の代理だった為、罰ゲームの参加はなしだそうです。
Bチームには、ミストガンとして入っていたジェラールがいないのも
理由の1つかもしれない。

「あの・・・ものその辺で・・・」

俺が仕方なく止めに入ろうとした・・・・・・。

「お黙りなさい!!」

ミラさんは俺にも手を上げてきた。

「あ、ちょっと・・・!攻撃は・・・・・・!!!」


パーーーン!


「あ・・・」


ボォン!


「あ・・・・・・。」

闇分身は消えてしまった。

「・・・まぁ、いいわ。エルザが代わりにお仕置きされるからね!!!」


パン!パン!!


「ひぃん!」





































「シュビドゥバー♪トゥットゥットゥルー♪」

作り物の巨大なステージから歌が聞こえる。
歌っているのはガジルさん。
白いスーツに着替え、帽子にサングラスも掛けて、ギターを弾いている。
・・・・・・・・・・・・けど、下手だ・・・。

「てかなんで私までやらされてんの?」

「ごめんレビィちゃん・・・・・・。」

ルーシィさんはバニー姿になっており、踊っている。
何故かレビィさんも一緒で同じ格好で同じ踊りをしていた。
ちなみに、周りの反応は・・・

「いいぞーレビィー!」

「ガジルはひっこめー!!」

「ルーシィ!!もっとケツふれよ!!!」

こんな感じである・・・。

「ドゥビドゥビ♪ドゥッププ♪ダダッダダーン!」

しかしガジルさんは気にせず歌っている。
それで、俺はというと・・・・・・

「1番楽・・・なのかな・・・?」

俺は少し遠くから、スポットライトをガジルさんに当てていた。

「・・・ん?」

何故かレビィさんが泣いてる・・・?

「うわーん!!!!」

レビィさんは泣きながらどこかへ行ってしまった。

「おいテメエ!!ライブの最中だぞ!!!」

「レビィちゃん!?」

走り出すレビィさんに反応するガジルさんとルーシィさん。

「・・・・・・たく、仕方ねえな。」

「え・・・・・・ちょっと・・・・・・・・・」

ガジルさんはレビィさんを追いかけて行く。

「助かった・・・・・・のかな?」

ルーシィさんがそう言う。

「おい分身。お前はここを片付けろ。お前はあいつにやる。」

「え・・・はい。」

「あいつ?」

ガジルさんは戻って来て俺には片づけを指示し、俺は返事をした。
ルーシィさんは指をさした方を見る。

「ルーシィも追加ね。うふふ。」

「く・・・・・・。」

「いやあああああああっ!!!!」

ミラさんは接収(テイクオーバー)になって、悪趣味な椅子に座っており、
エルザさんはメイドの格好をされ、縛られていた。
その光景を見てルーシィさんが叫んだ。

「・・・・・・見なかったことにしよう。」

俺は自分にそう言い、ステージなどを片付けに入った。






































一方、エクシード組は・・・


「他人の力で飛ぶというのも、新鮮でいいな。」

「お・・・・・・重・・・・・・」

「うぎぎぎぎ・・・・・・っ!!」

「せめて小さい姿になりなさいよ!」

リリーは戦闘フォームの姿になり、木製の長椅子に座っており、
それには両端に2本ずつロープが結ばれており、
ハッピー達はそれを掴んで(エーラ)で飛んでいた。
ハッピーは左側を1つ、シャルルは右側を1つ、
ミントは2つを持ち、ちょうどリリーの真上にいる感じで飛んでいる。

「みんな、辱めるプレイ好きだよね。」

「そうだね・・・!」

ハッピーの言葉にミントがそう言う。

「そういえば、ウェンディはどうしてるのかしら・・・?」

「あのカナだからな。多少の不安はある。」

シャルルがウェンディの心配に、リリーがそう言う。

「まあ幸いにも、コージ本人が一緒だから、心配はないだろう。」

「だといいねぇ・・・。」






























一方・・・


「持ってきましたよ。」

俺は酒がたくさん入っている四角い木箱を持って、
服屋に入って、中にいるカナさんに向かってそう言った。

「おー!ご苦労さ~ん!!」

「カナさんの名前を出したら本当に出してくれましたよ。」

「あそこの店は私の行きつけでな、多少の融通は聞いてくれるんだ。」

カナさんがそう言う。
俺はカナさんに頼まれて、酒を買ってくるように言われた。
店はカナさんの行きつけで、そこの常連でもある為、
カナさんの名前を出したら、すぐに出してくれた。

「ウェンディは?」

「今着替え中。」

「あのーカナさん。何ですかこの服・・・」

「!!?」

更衣室から出て来たウェンディの格好を見て俺は驚いた。

「ウェディングドレスだよ。
 う~む・・・・・・違うかな・・・?」

そう、ウェンディの今の格好はだった。
純白のドレスにウェーブをかけ、手にブーケを持っている。

「て・・・お、お兄ちゃん!!?」

ウェンディが俺の存在に気づく。

「・・・しよう。」

「え?」

「今すぐ結婚しよう!!!!」

「ふぇぇっ!!?//////////////」

俺はウェンディを抱きしめてそう言う。

「お、お兄ちゃん!だって私達、まだ、早いし・・・」

「こんな姿見たら、結婚したいに決まってるだろ!!!
 実際に恋人から嫁にしたいし!!!」

「よ、嫁・・・・・・//////////////////////」

ウェンディ、顔を真っ赤にして・・・可愛い・・・!!!!

「おーーーい!!!」

カナさんが俺とウェンディを引き離した。

「何ですか!!!いきなり!!!!」

まだウェンディを堪能したいのに!!!!

「コージも来たし、コレに着替えな、2人共。」

「「え?」」

・・・よくわからないけど、なぜか着替える羽目になった。
俺はウェンディの隣の更衣室で着替える事にした。

「う~~~~ん・・・。」

俺達の格好を見てカナさんは首を傾げる。

「ビックリするほど似合いませんね。」

ウェンディは今度はレースクイーンの格好していた。

「いや・・・それはそれでありだぞ、俺は。」

俺はそう言った。

「お兄ちゃんのは・・・」

「何かレーサーなんだが・・・」

俺は全身黒のライダースーツに着替えた。ヘルメットは手に持っている。

「次、コレ。」

カナさんは俺達にまた別の服を渡してきた。

「コレも似合ってないと思います・・・。」

「俺達には・・・まだ早い気がする・・・。」

俺とウェンディはそう言う。
俺達が着ているのはドレスだが、
ウェンディの方は金ぴかで胸元が大きくVカットが入っている。
髪もまとめて少し大人びている。
俺の方は黒のタキシードに黒の蝶ネクタイの格好である。
サイズは少し大きいが・・・・・・(自分の体が憎い・・・!)

「次、コレ。」

またカナさんが俺達に別の服を渡してきた。

「あの~・・・」

「違うなぁ。」

ウェンディの格好にカナさんはそう言う。
ウェンディが今着ているのはナースの服である。

「可愛い・・・!!」

俺はそう言う。

「あ、ありがとう・・・お兄ちゃんも似合ってるよ。」

「・・・そうか。」

ウェンディの言葉に俺はそう言う。
俺が着ているのは青のスクラブでズボンも同じ、
さらにドクターコートを肩にかけている。
あと伊達眼鏡も掛けている。

「やっぱ、何か違うなぁ・・・次は、コレ!」

またカナさんが別の服を渡してきた。

「何だ、コレ・・・?」

俺が着ているのは、監獄長のような格好だった。

「ウェンディは、どうだ!!」

カナさんがウェンディの更衣室のカーテンを無理やり開けた。

「コレはダメですー!!」

「なっ!?」

ウェンディの格好に俺は驚いた。
ウェンディは今、ボンデージの格好をしていたからだ。

「お兄ちゃん!!!!見ないで!!!!/////////////」

「ごはぁっ!!」

ウェンディが恥ずかしさのあまり、俺は突き飛ばす。

「あの~・・・・・・
 私達にいろいろな格好をさせて、何をするつもりなんですか?」

ウェンディはカーテンから顔を覗かせ、カナさんに向かってそう言った。

「確かに・・・一体どういうつもりなんですか?」

俺も一旦、いつもの格好に戻ってそう言う。

「そーゆーのが好きなオッサンの所に2人共行ってもらう。」

「!?」

「そーゆーのって何ですか!!?」

「とんでもなく嫌な予感しかないぞ!!!」

カナさんの言葉にウェンディと俺は驚く。

「やっぱり私には、服選びのセンスねーな。いつもこんな格好だし。
 いつもの服でいいや・・・・・・さっさと着替えな。」

「イヤです!!!私帰ります!!!!」

「う、ウェンディ!!服!!!服!!!」

ウェンディは服を着ずに持って帰ろうとしており、
俺は慌てて止めようとする!!!
この格好のウェンディを見せてたまるか!!!!

「逃がさないよー!!!!」

「うわあっ!!!」

そうしている内に俺達はカナさんに捕まってしまう。




































「全く・・・酷い目に遭った・・・・・・。」

「いくら罰ゲームでもひどすぎます。」

いつもの服に着替え、俺とウェンディはとぼとぼとカナさんの後ろについて行く。

「私達・・・・・・何をされるんですか?」

「まあ、質問されたり、ベタベタ触られるだろうね。」

ウェンディの言葉にカナさんがそう言う。

「ベタベタって・・・・・・」

本当に嫌な予感しかしないぞ・・・!!
最悪、ウェンディだけでも逃がそうか・・・・・・。

「やっぱり帰ります!!お兄ちゃん!!帰ろう!!!!」

ウェンディが俺の手を握る。

「もう着いたよ。」

カナさんがウェンディの頭を押さえ、そう言う。

「ん?ここって・・・・・・」

「・・・・・・教会?」

着いた場所は教会だった。

「コラコラ!!教会に酒を持ち込むんじゃない!!!!」

「おーーーー、ブロック神父、久しぶり。」

教会の敷地内に入ると、1人の神父様がカナさんに向かって怒鳴って来た。
・・・・・・神父なのに、カラフルな格好をしてはいるが・・・(汗)

「カナだーーーーっ!!」

「カナが来たよー!!」

「わーい!!」

教会の奥へ行くと、広場があり、
そこには俺とウェンディと同じぐらいまたは少し下の子供達がいた。
子供達はカナさんを見て、集まって行く。

「おおっ!!君達が前にカナが話していたコージさんとウェンディさんかね。」

「「え?」」

神父様は俺達を知っている様だが、俺達には何が何だか・・・・・・
カナさんの名前が出ているから、カナさんが何か話したのだろうけど・・・

「コージ!!?」

「ウェンディ!!?」

「あのコージとウェンディ!!?」

「大魔闘演武見てたよ!!」

「わーーーーーーーーーーっ!!
 本当に俺達と同じ歳くらいなんだね!!!!」

いつの間にか俺とウェンディの周りに集まって来た。

「な、何だ一体・・・!?」

「あの・・・・・・カナさんコレ・・・・・・どういう事ですか?」

「いーから、相手してやんな。」

俺達をよそに、カナさんは笑ってそう言う。

「ねーねー、大会の話聞かせて!!」

「あ・・・うん。」

「シェリアって強かった?」

「ニスイやガルーザってやっぱりすごい?」

「かっこいい人いた?」

「お、おい・・・。」

俺達は質問攻めをされた。

「服のセンスはイマイチだのう。」

「言われると思ったからおめかしさせてこようと思ったんだけどね。
 あんたもどーかと思うけどケド・・・」

神父のブロックとカナは遠くから彼らを見てそう言う。

「あーもう!ストップストップ!!!
 いっぺんに質問されても答えれんよ!!!!」

色々質問してくるから困るぞ!!!

「俺に質問ある人、手上げて。」

俺の言葉に何人か手を上げる。

「じゃあ悪いけど、その質問には・・・」


ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!


「闇分身に答えてもらうから、それで勘弁してくれ。」

俺が闇分身を出してそう言うと、
子供達は「オオオッーー!!」とテンションが上がっていた。
魔法を近くで見る事が嬉しいのだろうかな・・・?

「で、悪いけど・・・もう1度、質問をしてくれ。」

俺とウェンディは質問に1つ1つ答えていく。










































夜、近くの森にて・・・


「あそこの教会は身寄りのない子供達の世話しててさ。
 私も昔ちょっとだけ世話になったんだよ。」

カナさんはさっきの教会の事を話す。
俺達は1本の木の下に寄りかかている。

「カナさんが?」

「何でですか?」

ウェンディと俺は尋ねる。

「お父さんを探してギルドまで来たのはいいんだけど、
 あの頃は宿に泊まる金もなくてね。」

「成程・・・。」

それでか・・・・・・納得。

「この前あの子らにアンタ達の話をしたら、みんな会いたいって聞かなくてさ。」

「私達にですか?」

カナさんの言葉にウェンディがそう言う。

「同世代のスターなんだ。アンタ達はあいつらは希望だよ。
 特にコージはね。」

「俺が・・・?」

何故・・・?

「大魔闘演武でのアンタの活躍が1番凄かったからよ。
 特に最終日のサバイバルゲームでの戦いは。
 闇分身で全員と戦ったり、
 3日目の決着が付けなかったバトルパートの相手を倒して、
 そして、ジュラと互角にわたるガルーザに勝った話をして、
 あの子ら、すごい興奮していたよ。
 すぐに会いたいっていったけど、ちょうどその時、
 あんたはSS級のクエストでいなかったから、
 また今度っていう話になって、今日、会わせてやろうと思ってたんだ。」

カナさんはそう言った。

「私がアンタくらいの時は、ナツもグレイもエルザもミラも、みんな同世代だったんだ。
 お父さんに会えないのは寂しかったけど、のんびりとした平和な時代だった。
 アンタ達はさ、その歳でずいぶんとハードな事いろいろ経験してるだろ?
 本当はまだ子供だってのにね・・・。」

「あの・・・私は・・・」

「そうだな・・・特にウェンディは・・・」

俺はそう言い、立ち上がる。

「俺としては・・・ウェンディには危ない目には合ってほしくない。
 でもウェンディは今のそんな自分は嫌で、
 俺に頼られたい、一緒に戦いたいという気持ちもわかる。
 それでも・・・・・・俺が頑張ればいいと思う。」

「何言ってんのよ。」

俺の言葉にカナさんが俺の手を握り、座らせる。

「ナツ達から聞いたわよ。
 アンタ昔、たった1人で色んな依頼をしたそうね。
 危険でもやり続けたんでしょ。
 アンタだって、私や大人たちからすればまだ子供、
 そんなに必死にならなくてもいいわよ。でもね・・・」

カナさんは俺達をギュッと抱き締める。

「今は私達ギルド、家族もいる。頼ったっていいんだよ。
 寂しくもないしね。だけど同世代の話し相手は必要だ。
 あの子達にも、アンタ達にもね。」

「わかりましたよ・・・カナさん・・・。」

「優しい罰ゲームですね。」

カナさんの言葉に俺とウェンディはそう言う。

「これからもたまにはあの子達に会ってくれるかい?」

「はい!!」

「もちろんですよ!!」

「それと、いい忘れてたけど、私が、
 アンタ達くらいの時は背と・・・もうちょっと胸あったよ。」

「きゃん!!」

「ちょっと、何やってるんですか!!
 あと背の事は気にしてるんですからね!!!!」






















































一方、妖精の尻尾(フェアリーテイル) 新ギルドにて・・・


ゴーーーン!


「12時過ぎたぞォー、ラクサス!!!お礼参りにいくぞォ!!!!」

「やめとけ、返り討ちにされんぞ。」

時計が12時、つまり午前0時、次の日になったので、
罰ゲームが終了した。ナツさんはラクサスさんと戦うつもりだろうが、
マックスさんと同意見です。

「おーーい!過ぎたから降りろぉぉっ!!!」

「スゥー・・・」

シャンディーはエルフマンさんに背中で寝ている。

「たく・・・仕方ねえなぁ!!」

エルフマンさんは仕方なく、
シャンディーを近くの長椅子に置き、毛布を掛けてあげた。
何だかんだ言って、エルフマンさん優しい。

「もうジュビアの顔は二度と見たくねえ。」

「そんなー!!!!」

あーこっちもはこっちで問題が・・・・・・ほっとこう・・・。

「ミラ・・・・・・たっぷりとお返しさせてもらうぞ。」

「イヤ~ン、ご主人様~。」

立場が逆になったエルザさんとミラさん。

「誰か助けて~(涙)」

ルーシィさんはバニー姿のまま、両手を縛られている。

「じゃ、俺達も・・・」

「消えるか・・・」

「だな!!」


ボン、ボン、ボン、ボン


闇分身は消えていった・・・

「せめて助けてから消えてよ~~~!!!」

ルーシィは泣け叫んでそう言う。
































「わぁ・・・・・・みんな色々と大変だったな・・・。」

闇分身からの記憶が来た・・・・・・みんな大変だったな・・・。

「飛んでる最中に寝る奴があるか、全く。」

「ん?」

リリーの声がし、上を見上げる。

「リリー。」

「おう、コージか。」

「ミントとシャルルは俺が何とかするよ。」

「すまんな。」

シャルルもミントも、俺の妹の様なものだしな。

「ん?」

リリーがカナさんとウェンディの方を見る。

「何をやってたかは知らんが、幸せそうな顔をしおって。」

「ふふ・・・ちょっと、な。」

リリーの言葉に俺はそう言う。

「何か今日は俺もここで寝たい気分だから、ギルドに帰っていいよ。
 毛布持ってきてし。」

俺は2人が先に寝たため、風邪を引かないように毛布を持ってきたのだ。

「そうか、では悪いがギルドに帰るぞ。」

「ああ。お休み、リリー。」

「ああ。」

リリーはハッピーを持ち、ギルドに帰って行った。

「全く仕方ない。カナさんには言われたけど、やっぱり俺が何とかする事だな。」

俺はカナさんとウェンディ、その横にシャルルとミントを置き、毛布を掛ける。

「・・・・・・俺も寝よう・・・。」

俺も近くの木の上の方で寝る事にしたのだった。
・・・いい夢が見れると言いな・・・。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!
OVAでもあった妖精達の罰ゲーム、何とか出せました!!
どちらかというと漫画よりになりました。
どうかお許しください。
最初、コージはBチームのくじ引きで
カナが当たりを引いて罰ゲームを受けるという予定でしたが、
闇分身使えるので、全員から罰ゲームを受ける事になりました。
いかがでしたでしょうか?
次回はもう1つOVAのを出そうかと考えています。
お楽しみに!! 
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