八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百六十八話 ノーヒットノーランその十
「それこそね」
「ある筈ないじゃない」
「それでもそう言ってね」
北朝鮮の世襲制の共産主義はよくてだ。
「日本の皇室は反対なんだ」
「理解出来ないわね」
「全然違うじゃない」
「あっちはどう考えてもおかしいでしょ」
「日本の皇室よりも遥かに」
「日本の皇室はね」
この方々のことをだ、僕は自分が考えることを二人に話した。
「責任感がしっかりとおありで」
「どの方もね」
「皇室の方々は」
「質素で誠実でね」
「全然違うわよ、あの将軍様と」
「間違っても」
「昭和帝になると」
僕は総帥さんからこの方のお話をよく聞いた、あの方がおられればこそと今も僕にも八条家の関係者にもお話してくれる。
「偉人だよ」
「今の陛下も素晴らしい方だしね」
「あの方がおられればって思うわよ」
「そうだよ、あんなのの何処がいいんだか」
北朝鮮の世襲制の将軍様達とだ。
「その人に会ったら僕言えるよ」
「何て?」
「何て言えるの?」
「貴方頭大丈夫ですかって」
本当にその人に面と向かって言いそうだ、自分でもそう思う。
「皇室が駄目であそこはいいのかって」
「国民が支持してるから?」
香織さんは信じられないといった顔で僕に話した、見れは香織さんのお箸にはほうれん草のおひたしがある。
「だから?」
「そう言うだろうね、あとあそこの軍隊もね」
「国民の軍隊とか」
「そう言うと思うよ」
「そうなの、けれどそうした人って自衛隊は」
「嫌いだよ」
もうこれは定番だ、こうしたことを言う人が自衛隊に対して好意的だったことなんて一度もないと思う。
「自衛隊なくせとかまだ言う人いるかもね」
「あそこの軍隊はよくて」
「そう、核兵器まで持ってるね」
「とんでもない軍隊よね」
「二千万の国で百万もいてね」
日本は一億二千万で三十万もいない、若し日本が北朝鮮みたいな軍隊の規模だと六百万人もの規模になるだろうか。
「そうした軍隊はよくて」
「自衛隊は駄目って」
「それで何かする度にね」
自衛隊という組織がだ。
「色々言うんだよね」
「それもおかしいわね」
「企業だってだよ」
勿論八条グループもだ。
「何かと言うしね」
「いや、その企業もね」
今度は詩織さんが言ってきた、詩織さんのお箸には人参を煮たものがある。
「北朝鮮よりましでしょ」
「ブラック企業はあるけれどね」
八条グループは伝統的にホワイトだ、松下幸之助さんを見習ってらしい。
「それでもね」
「あそこはもう国全体がよね」
「普通に強制収容所もあるし」
向こうでは独裁対象地域とかいうらしい、これもないとか大嘘を言うあちらに近い人がいるのが日本だ。
「もうね」
「ブラックもブラックよね」
「あそこはね」
「そうだよ、それこそね」
「そういうのは全部いいのね」
「北朝鮮はね」
「それで日本は駄目なのね」
詩織さんも首を傾げさせた、ここでもまた。
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