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おぢばにおかえり

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第四十六話 受験が終わってその十二

「絶対に」
「本当にパリーグね」
「僕はそうなんです、そのホークスが来年どうか」
「相手チームに大谷さんみたいなの出ない限り大丈夫でしょ」
 私は思わずこう言ってしまいました。
「ソフトバンクの優勝は」
「その化けものが結構出るんですよ」
「パリーグじゃそうなの」
「ダルビッシュさんとか田中さんとか」
「それで大谷さんとか」
 阿波野君は少し困った感じで私に言ってきました。
「何か結構出て来て」
「しかも他のチームによね」
「それで思ったよりも優勝出来てないんですよ」
「あの戦力から見て」
「巨人に選手獲られたりとか」
 このことはかなり怒っている感じでした。
「そういうこともあったりして」
「ああ、杉内さんね」
「他にも。南海時代の別所さんとか」
「また古いお話ね」
「今の工藤監督も巨人に獲られたことありましたし」
「あそこはそれしかないからね」
 巨人はです、何か選手を育てることをしないでフリーエージェントとかばかりに力を入れている様に見えます。
「本当に」
「それでソフトバンクも選手獲られてですから」
「そのことも嫌なのね」
「巨人は未来永劫最下位でいいですよ」
 私も巨人は嫌いですが阿波野君はどう見てもそれ以上でした、お顔にその感情がはっきりと出ています。
「あそこだけは」
「心底嫌いなのがよくわかるわ」
「関西人というかそれ以前に嫌いな」
「遺伝子に入ってるとか?」
「そんなレベルで嫌いですね」
「そうなのね」
「はい、ですから来年セリーグは巨人が最下位で」
 このことが第一にくるとはかなりだと思いました。 
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