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キョンシーの正体

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第一章

               キョンシーの正体
 LOST=GF、ロストジーエフは相棒と彼の妹が仕事に出ている間に急な仕事を受けた、仕事を持ってきたのは中華街の老人だった。
 老人は彼にだ、困った顔でこう話した。
「これは内密のことじゃが」
「はい、秘密は守ります」
 ロストは探偵としての守秘義務を約束した。
「絶対に」
「なら頼む、実は中華街で近頃」
「何があったのでしょうか」
「キョンシーが出てな」
「キョンシーですか」
「うむ、知っておるな」
「中国の吸血鬼ですね」
 キョンシーと聞いてだ、ロストは老人に即座に答えた。
「屍が動きそうして」
「そうじゃ、中国にも吸血鬼がおってな」
「そうしてですね」
「夜な夜な街に出てな」
 そうしてというのだ。
「人を襲っておる」
「血を吸われた人はいませんか」
「幸いまだおらんが」
 しかしと言うのだった。
「何時出て来てもおかしくはない」
「そうした状況ですか」
「だからじゃ」
「僕にですね」
「解決を依頼したいのじゃが」
「わかりました」
 快諾を以てだ、ロストは老人に答えた。
「それでは」
「すぐにじゃな」
「中華街に向かいましょう」
「頼む、もう街の者達は恐れてな」
 そのキョンシーをだ、
「夜誰も出なくなった」
「襲われてはたまったものではないですからね」
「道士の餅米や桃やお札も効かぬ」
「キョンシーなのにですか」
 その話を聞いてだ、ロストの眉が動いた。
「それでもですか」
「うむ、しかもな」
 老人はそのキョンシーの話をさらにした。
「ウイグル辺りの血を引いているのか赤い髪で目が青い」
「赤髪で碧眼ですか」
「しかも空を飛ぶ」
「空もですか」
「随分位の高いキョンシーじゃな」
 キョンシーは歳を経ると妖力が高まりそうしたことも出来る様になるのだ、そしてさらに強くなっていくのだ。
「どうも」
「わかりました、では」
「今日からか」
「今夜終わらせます」
 まさにと答えてだ、ロストはこの日の夜に中華街の入り口で老人と会うことを約束した、キョンシーは夜の二時に出ると聞いたのでそれよりも前の十二時に落ち合うことを約束したのだった。そうしてだった。
 老人は夜の十二時にロストと会ったが。
 彼は鎌と多くの大蒜を持っていた、老人はそれを見て怪訝な顔で言った。 
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