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空に星が輝く様に

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488部分:第三十八話 明るい運命その九


第三十八話 明るい運命その九

 笑顔で星華を見てだ。そうして食べながら話をするのだった。
「楽しんできてね」
「そうしてね」
「是非共ね」
「うん、そうするわ」
 星華も笑顔で頷いてだ。そうしてだ。
 その唐揚げ定食を食べてだ。満足した顔で言った。
「何か最近御飯がね」
「御飯が?」
「どうなの?」
「物凄く美味しいわね」
 こう三人に話すのだった。
「何でかよくわからないけれど」
「そういえば私も」
「私もね」
「そうよね」
 そしてそれは三人共だった。最近食事がこれまで以上に美味しく感じられるのだった。星華だけでなく彼女達もそうなのだった。
「何でかな、これって」
「ううん、何でかな」
「本当にね」
 それがわからない。しかしだ。星華はこう言うのだった。
「色々と吹っ切れて。嫌なもの取り払えたからかな」
「それでなのかしら」
「やっぱり」
「それでかしら」
 三人もそれではないかというのだった。考えてみればそんな気がするのだった。
 それでだ。三人共だ。
「これまで。何かね」
「うん、嫌なことばかり考えてて」
「そんなのだったから」
 入学してからのことを思い出してだ。それぞれ話すのだった。
「それがなくなって」
「今は何か」
「心が晴れやかになってるし」
 それではというのだった。三人もだった。そして星華もだ。
 その晴れやかになった顔でだ。こう言った。
「嫌なことを考えるより楽しいことを考える方がね」
「美味しく食べられるのね」
「そうなのね」
「そうじゃないかしら」
 星華は考える顔で述べた。しかしそれは同時に晴れやかなものだった。
 そしてその顔でだ。また言った。
「だから。このまま楽しいこと考えてね」
「そうね、じゃあね」
「それじゃあ嫌なことよりも楽しいことね」
「考えていこう」
 こうしてだった。三人も頷いてだった。楽しく食事を楽しむのだった。
 それはだ。家でも同じだった。星華は家で明るい笑顔で夕食を食べながら星子に言うのであった。
「今度ね」
「今度って?」
「うん、ちょっと行くのよ」
 話すのはここからだった。
「お星様見にね」
「お姉がお星様ねえ」
 星子は姉の話を聞いて意外な顔をした。箸と茶碗を手にしたままでだ。
「何かそれって」
「意外?」
「凄くね」
 正直に姉に答える。
「何でそんなふうになったの?」
「ちょっと誘われてね」
 それでだというのだ。妹に笑顔で話す。
「新しく友達になった娘にね」
「あの人達じゃなくてなのね」
「そう、別の娘よ」
 言いながらだ。椎名のその顔を脳裏に浮かべるのだった。
 そしてそのうえでだ。また彼女に話すのだった。
「別の娘と一緒にね」
「夜だから気をつけろよ」
「お星様を見るんならね」
 ちゃぶ台を囲んで一緒にいる両親がここで彼女に言った。
 
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