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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百六十三話 秋のはじまりその二

「飲んでいます」
「紅茶もです」
「いいのですね」
「はい」
 僕に笑顔で答えてくれた。
「あのお茶もビタミンがあり」
「栄養があるからですね」
「そして味わいもありますので」
「だからですね」
「飲まれるといいです、そして牛乳も」
「ミルクティーですか」
「直接飲まれても」
 そうしてもというのだ。
「非常にいいです」
「牛乳は栄耀の塊だからですね」
「そうです、これは牛乳ではないですが」 
 僕にこう前置きしてさらに話してくれた。
「モンゴル人は馬乳でかなり生きていますね」
「羊肉以外にですよね」
「お茶も飲みそしてです」
「馬乳もですね」
「飲んでいてです」
「生きていますね」
「はい、ですから」 
 僕もこの話は聞いている、モンゴルから来た子があの国では今もそうして遊牧で生きている人達がいるとだ。
「牛乳もいいです」
「飲むと栄養があるから」
「それも非常に」
 まさに栄耀の塊だ。
「ですから」
「それで、ですね」
「どんどん飲まれて下さい」
 牛乳もというのだ。
「義和様のお身体を作ってくれます」
「お茶と同じく」
「水分は多く摂るべきで」
 特にお風呂上りはだ。
「そして摂るのなら」
「栄養のあるものですね」
「出来る限りそうされた方がいいです」
「そうなんですね」
「ですからお風呂の後が」
「今はですね」
「お茶か牛乳を飲まれて下さい」
 是非にという言葉だった。
「そうされて下さい」
「わかりました」
「本当に水分は多く摂らないと」
「血にも悪いですしね」
「血糖値や血圧が上がったままです」
 汗をかいて身体も熱くなってだ、特に今みたいに秋といっても暦のうえでまだ夏と言っていい日はだ。
「ですから」
「お茶か牛乳ですね」
「飲まれて下さい」
「わかりました」
 畑中さんに笑顔で答えた。
「そうします」
「私もそうしていますので」
「そういえば畑中さんって汗をかかれても」
「水分も多く摂っていますね」
「そのお陰で脳梗塞にも痛風にもなっていません」
 こうした病気にもというのだ。
「有り難いことに」
「身体にいいものを沢山飲んで」
「こうした暑い時は朝でも飲み過ぎという位にです」
「飲むのがいいんですか」
「はい」
 そうだという返事だった。
「特に脳梗塞にはご注意を」
「それにはですね」
「若くてもなります」
「そうなんですか」
「二十代でも」 
 畑中さんの言葉は真剣なものだった。 
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