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レーヴァティン

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第六十六話 自分達の船その三

「進む道は一つだ」
「まずは仲間を揃えることか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「旗揚げ、それからだ」
「島の統一だな」
「それだ、進む道はだ」
 まさにとだ、また言う英雄だった。
「それだけだ、まさに一直線でだ」
「進むだけだな」
「色々な道があるがな、船を手に入れたなら行く場所も多いな」
「八丈島以外の場所にも行ける」
 まさにとだ、こう言った幸正だった。
「島の色々な場所にな」
「そうか、しかしな」
「それでもだな」
「俺達が今行く場所は一つだ」
 八丈島、そこだというのだ。
「余計な寄り道をする時間はないかも知れない」
「魔神が何時何するかぜよ」
 当季は牡蠣フライを食べつつ言った、かけているのはウスターソースでその味を楽しみつつ言うのだった。
「それがわからんからのう」
「世界を眠らせているだけの力の持ち主だ」
「この島に色気を出したらのう」
 その時はというのだ。
「何をするかわからんぜよ」
「それなら何かするまでだ」
 まさにその前にというのだ。
「俺達は対する手段を備える」
「そうする為にじゃな」
「だからだ」
 それでというのだ。
「俺達は進むべき道をだ」
「最短距離で進むんじゃな」
「そうだ、そして魔神と戦える準備をしてな」
 それを整えてというのだ。
「そうしてだ」
「魔神を倒すんじゃな」
「寄り道はそれからでいい筈だ」
「そうじゃな、ではじゃ」
「まずは八丈島だ」
 その島に行くというのだ。
「そして十人目を仲間にする」
「そういうことじゃな」
「また言うが寄り道はしない」
 英雄はまた言った。
「回り道はしてもな」
「それはいいっちゃな」
「そうだ、必要ならだ」
 そう思ったならというのだ。
「それはする」
「急げば回れっちゃな」
「そういうことだ、焦って突っ込んでも何にもならない」
「危険な道にわざわざ入ることもないっちゃしな」
「焦って無闇に動いて馬鹿を見ることもある」
 そうしたことも人生ではある、焦ると周りが見えなくなり正常な思考を失いそこから失敗に至ってしまうのだ。
「だからだ」
「焦らずにっちゃな」
「冷静にだ」
「回り道もしてか」
「進んでいく」
 最短の道をというのだ。
「そうしてだ」
「今回もっちゃな」
「ことにあたる」
 八丈島に行くこともというのだ。
「そうしていく」
「回り道はするっちゃな」
「何度も言うが焦って突っ込んでもだ」
 それでもというのだ。 
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