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八条学園騒動記

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第四百七十七話 古代の黄金その六

「いたかも知れないんだよ」
「そうだったんだ」
「見ないと人は記録に出来ないからね」
「うん、どうしてもね」
「恐竜の像があるってことは」
 まさにとだ、ローリーはベッカに話した。
「もうこれはね」
「恐竜が当時の中南米にいて」
「見た人がいた」
「そうなるんだね」
「そうでもないとね」
 それこそというのだ。
「説明がつかないから」
「だからなんだ」
「恐竜については」
 まさにというのだ。
「いるとしかね」
「思えないんだ」
「うん」
 ローリーはベッカに真顔で答えた。
「僕はね」
「それじゃあ」
「うん、ただね」
「ただ?」
「いや、当時の地球に恐竜はいたのか」
「ずっと生き長らえていて」
「そうじゃないとそんなの残らないからね」
 恐竜の像といったものはというのだ。
「僕は当時もね」
「地球にも恐竜がいたって思っていた人がいたことは」
「今ははっきりしているけれどね」 
 実は恐竜は長い時代地球でも生き残っていたのだ、このことはこの時代ではわかっていることである。
「昔でもね」
「見ていてだね」
「そう思っている人がいたんだね」
「そうだよね」
「ロマンだよね」
 ローリーは感慨を込めてこの言葉を出した。
「本当に」
「このことがだね」
「うん、ロマンだよ」
 まさにというのだ。
「古代のね」
「石の巨大像についてと言うこと違うね」
「そうかな」
「うん、どうもね」
「そうかも知れないけれど」
 それでもと言うローリーはだった。
「僕はそう思うよ」
「ロマンだって」
「そうね」
 実際にというのだ。
「思うよ」
「そちらについてはなんだ」
「人類は太古にも恐竜と出会っていたってね」
「それはロマンだね」
「というか中南米ってね」 
 地球のこの地域はというと。
「ほら、アマゾンとかね」
「文明がないって言ったのに」
「いやいや、秘境って意味でだよ」
「ああ、そういう意味でなんだ」
「そう、言うけれど」
 それでというのだ。
「恐竜がいそうな場所あったし」
「それで言うんだ」
「うん、それでね」
「恐竜がいそうな場所があるから」
「それでね、インカとかアステカの人達もね」
「恐竜に出会っていたんだ」
「そうかもね、まあアマゾンには入っていなくても」
 入れば生きて帰れない可能性が高い、それでは石像にすることも出来る筈がないことであるのは言うまでもない。 
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