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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百六十一話 秋田小町その六

「そのままだね」
「渇え殺しに遭ったから」
「そうね」
 まさにとだ、香織さんも応えてきた。
「名前の由来はそこね」
「そうだね、何か名前もね」
「そう聞くとよね」
「怨念感じるね」
 四百年以上前の戦いのだ。
「どうも」
「本当に梨とかならよかったのに」
「うん、鳥取だから」
「あと山陰だったら島根は」
 香織さんはこちらの話もしてきた。
「松江があるから」
「松江っていうと小泉八雲さん?」
「あの人をゆるキャラにするとかは」
「うん、それもあるね」
 僕もその可能性を否定しなかった。
「あとあそこは出雲大社もあるし尼子氏で山中鹿之助さんもいるしね」
「そうよね」
「結構あるかな」 
 島根の場合はだ。
「あとお蕎麦ね」
「そちらもよね」
「まあ何といっても出雲大社かな」
「あそこね」
「あそこは凄いからね」
 日本の神社の中でもだ。
「国津神の社でね」
「天津神と別のね」
「この辺りの系統って別れてるからね」
 天照大神の系統が天津神で素戔嗚尊の系統が国津神になる、古事記を読めばそうなるけれど古事記自体読むことが難しいと思う。神様が次から次に出て来てそうして訳がわからなくなっている位である。
「あそこは」
「そうだったわね」
「それだけに格が違うね」
「そういえばアイヌの神様達は」
 カムイと言われている、アイヌの人達の間では。
「日本の神様になるわね」
「そうだよね」
「神話の系統が違っても」
「まあ国津神は日本の神話の神様の中に入ってるけれどね」
 最初からだ。
「けれど仏教も入った国だし」
「アイヌの神様達も」
「入ってるかな」
 そうなっているかもとだ、僕は話した。
「やっぱり」
「民族が違ってもいいのね」
「いいみたいだよ、別に」
「だからアイヌの娘のキャラが人気キャラになったりするのね」
「そうだね、沖縄だってね」
 日菜子さんの出身地もだ。
「ウチナンチュー、ヤマトンチューって分けられているけれど」
「ウチナンチューが沖縄の人達でね」
「ヤマトンチューが本土の人達だよ」
 沖縄の方言でそうなっている。
「そう呼ばれているよ」
「あそこの民話も入ってるのよね」
「それでしっかりと記録されてるから」
 文献として書き残されているのだ、この辺り日本はかなり凄くて世界的に評判になっていると聞いている。
「神様にしてもね」
「受け入れられているのね」
「少なくとも弾圧されてるってないね」
 沖縄の風俗習慣についても。
「無理矢理本土化しようとか」
「ないわね」
「そうよね」
「日本ではね」
 他の民族や地域の風俗習慣、文化、宗教とかは弾圧していない。これは台湾や半島でもそうだったと親父がはっきり言っていた。 
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