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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  滅竜魔導士VS氷竜 中編

「作戦?」

「はい。」

ラクサスさんの言葉に俺は返事をする。

「どんな作戦だ?」

「それは・・・」

俺は作戦を説明する。

































「今度のは、中々壊れんな。」

「ホントだね~。」

「うっとうしいわ!!!!」


ゴオオオオォォォォォォッ!!!!


「「「!!!!」」」


フオンッ!!


「来るぞ!」

「うおおおっ!!!」

俺はドラゴンになり、飛んで奴等に向かって行った。

「また変身したよぉ~。」

「また凍らせてやる!!!!」

「いや待て。よく見ろ。」

「「?」」

「分身が大量にやって来たぞ。」

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおっ!!!!」」」」」」」」」」

俺は10体の闇分身を作っておいたのだった。

「たかが分身!!!恐れるに足りんわ!!!!」

「ぜーんぶ、倒すよ~!!!」

「消えよ。」

「「「はあああああっ!!!!」」」

奴等はブレスを放ってきた。

「こっちだって!!!」

「「「「「はあああああっ!!!!」」」」」

5体の闇分身達が闇のブレスを放ち、対抗する。


ドォオオオオオオオオオオオオオン!!!!


ブレスのぶつかり合いで、かなりの衝撃波が襲ってきた。


ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!


ブレスを放った闇分身はそれによって消えてしまった。

「・・・行くよ!!!!」

俺はそう言い、光速の速さで真っ直ぐ進み、
残っている闇分身達も後を追う様に続く。

「来るか。」

「掛かって来いっ!!!!」

「返り討ちにするよ~~~!!」

「・・・・・・・・・。」

しかし俺は・・・



































奴等を素通りする。

「何!?」

「ええ~~~!?」

「無視するだと!!?」

奴等は当然驚く。だが、これが俺の作戦の1つである。










































「今だ、みんな!!!!」

俺がそう言うと、残っている闇分身達は口だけを開けた。

「「「「うおおおおおおりゃああああっ!!!」」」」

「はあああああっ!!!!」

闇分身の口からナツさん達が現れたのだった。

「何!?」

「口の中から~!?」

奴等は当然驚く。俺の方を振り向いたばかりに、
闇分身達の方を見ておらず、近くにいる事も気付いていなかったようだ。
おまけにナツさん達の登場に驚き、少し反応が遅かった。

「火竜の・・・」

「天竜の・・・」

「「咆哮!!!!」」

ナツとウェンディはブレスを放ち、強大な炎のブレスにさせた。


ドォォオオオーーーーーーーーーン!!!!


「ごわああああっ!!!」

「の、あああああっ!!!!」

「あつあつあつ~~~~!!!!」

強大な炎のブレスが氷竜を直撃したのだった。

「鉄竜棍!!!!」

「雷竜方天戟!!!!」

ガジルは左から腕を鉄の棍棒に変え、攻撃をし、
ラクサスは右から雷で方天戟を創り出し、投げつけた。


ドーーーン!!!ズギャアアアン!!!


「ぬうおおおっ!!」

「いったぁ~~~~!!!」

「クッソォ!!!うっとうしい人間どもが!!!!」

「人間だけじゃないよ!!!」


キィィィン!!!


「僕だっているからね!!!!」

シャンディーはそう言い、元の姿へ戻った。

「何!?」

「東洋竜~~!?」

「なぜ東洋竜が人間と!!?」

氷竜はシャンディーの事に驚きを隠せなかった。

「やああああっ!!!!」

シャンディーはそのまま体当たりをした。


ドーーーーーーーーーン!!!!


「ぬうぅっ!」

「ごあっ!!」

「アイタ!!!」

「いったーーー・・・結構固かったよ・・・・・・。」

シャンディーは頭を押さえてそう言う。

「みんな!!!準備はできた!!!!」

「「「!!!」」」

「よし!!!」

「気を付けないとね!!!」

俺の言葉にシャンディー以外の人達は闇分身に乗る。

「逃げたわけではないようだな。」

「何が来ても怖くないよ~。」

「掛かってきやがれ!!!!」

果たしてそうかな。これが、俺の作戦だ!!!!

「ソーラービーム!!!!」

まずは俺は口から太陽の光のブレスを放った。

「「「はああああああああっ!!!!」」」

奴等もブレスを放つが・・・


ジュゥゥゥゥゥッ!!!!


「「「!!?」」」

太陽の熱によって、奴らのブレスは溶けた。


ジュオオオオオオオォォォッ!!!!


「「グワアアアアァァァッ!!!!」」

「アツイアツイアツイアツイアツイ!!!!」

太陽の光のブレスは奴等に直撃した。
奴等は大ダメージを受けた。

「そしてここから・・・!!!!」

俺はブレスを止め・・・

「ソーラーダート!!!!」

太陽の光を纏い、そのまま奴等に向かって突撃した。


ズッドォォォォォォォン!!!!


「「「ごああああああああああっ!!!!」」」

「まだだ!!!はあああああっ!!!!」

俺はソーラーダートの状態のまま、ソーラービームを周りに放つ。


ジュォォォォォォッ!!!


「しまった・・・!!!」

「僕達の吹雪が・・・!!!!」

「テンメェ・・・!!!!」

奴等は動揺したり怒っていたりする。
俺の1番の作戦はこれである。






































数分前・・・


「まずは俺は空高く飛んで、大量の太陽の光を食べます。
 それを使ってこの吹雪を消してやるんだ!!!」

「成程。」

俺の言葉にラクサスさんが納得する。

「その間に闇分身達とで、奴らと戦ってほしいんだ。
 不意を衝く事も考えて、闇分身の口の中に隠れていた方がいい。
 みんな・・・・・・頼めますよね?」

俺の言葉に全員頷く。

「やってろうぜ!!!」

「うん。」

「ああ。」

「そうだな。」

「やろう、お兄ちゃん!!」

「よーし!!!じゃあ準備して!!!」

そう言い、俺は全員が闇分身の口の中に入ったのを確認して
妖精の球(フェアリースフィア)を解除した。



























































そして、今・・・


「もう少しだ!!!」

ソーラーダートで進み、さらにソーラービームを放ち、
この吹雪を消している。

「野郎ぉぉぉぉっ!!!!」

「止めるぞ。」

「これ以上やらせないよ~!!!」

奴等は動こうとした。が・・・

「おい、俺達を・・・」

「忘れるな!!!!」

ナツさんとガジルさんがそう言い、奴らを殴る。


ズッドーーーーーーーーーーーン!!!!


「ぐぬぅっ!」

「ぐへぇっ!」

「ぐあぁっ!」

「天竜の翼撃!!!」

「雷竜の(アギト)!!!」

「水竜弾!!!」

追撃はまだ続く。
ウェンディは 両手から風の渦を発生させて攻撃し、
ラクサスさんは電撃を纏った両拳を合わせて、叩くように攻撃し、
シャンディーは口から水の弾は放った。


ドドーーーーーーーーーーン!!!!


「ごはああっ!!!」

「うあああっ!!!」

「がはああっ!!!」

「まだだ!!!!火竜の咆哮!!!!」

「鉄竜の咆哮!!!!」

ナツさんとガジルさんはそれぞれ、口から炎を、鉄の破片を含んだブレスを放った。


ズドドドドドドドドドドッ!!!!


「ぬああああっ!!!」

「うぁぁぁぁっ!!!」

「うがあああっ!!!」

まだ続くぜ!!!

「天竜の咆哮!!!!」

「雷竜の咆哮!!!!」

「水龍の咆哮!!!!」

今度はウェンディ達がそれぞれの口から、
竜巻のブレスを、雷のブレスを、水のブレスを放つ。


ズドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!


「「「うおあああああああっ!!!!」」」


かなりのダメージを受けているぜ!!!

「よし!俺も行くぜ!!!」

吹雪を消す事が出来たので、俺もそろそろやらないとな!!!!

「うおおおおおおっ!!!!」

俺はソーラーダートの状態のまま、奴らに向かって突撃した。


ズッドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


「「「ああああああああああっ!!!!」」」


ドーーーーーーーーーーーーーン!












































「「「・・・・・・・・・。」」」

「?倒せた・・・のか・・・?」

俺は一旦、人の姿に戻り、そう言う。

「やったぜ!!!!」

「僕達の勝ちだね!!!!」

「ギヒッ!!!だな。」

「ああ。」

「やったね、お兄ちゃん。」

ウェンディ達もこっちにやって来た。
闇分身は魔力の限界がきたのか、消えていた。

「ああ・・・やったみたいだな。」

「これで、終わったね。」

俺の手を握り、ウェンディがそう言う。

「ああ。」

「だったら、さっさとギルドへ帰ろうぜ!!」

ナツさんがそう言う。






























































「おい!」

「何が倒せただ?」

「まだ大丈夫だもんね~!!」

「「「「「「!!?」」」」」」

何と奴等は起き上がった。あれだけの攻撃をしたのに!!?

「傷が治っている!?」

ウェンディが驚いてそう言う。
俺達が与えたダメージが治っていた。

「なんだと・・・!?」

「こいつ等、治癒能力もあったのかよ!!」

ラクサスさんは驚き、ガジルさんが大声でそう言う。

「さっきはやってくれたねぇ~~~~~!!!」

「最早、ただ死ぬだけではさまさん!!!」

「覚悟しやがれぇぇぇっ!!!!」

奴等はそう言い、吹雪のブレスを放った。
今まで放った中でかなり強力なブレスだった。


ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!


「「うわあああああっ!!!」」

「「「ごわああああっ!!!!」」」

「きゃあああっ!!!!」

これは・・・キツイ・・・!!!

「今、妖精の球(フェアリースフィア)を・・・」

俺が妖精の球(フェアリースフィア)で防ごうとしたが・・・


ガン!!!


「ぐあああっ!!!」

氷柱が激突した。


ビュウビュウビュウビュウビュウビュウビュウ!!!!


氷柱の速さが尋常でなく。
俺は今度はよく見ていればかわせるが、
他の皆は簡単にはいかなかった。


ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!


「がぁっ!」

「うぅっ!」

「どあっ!」

「ごあっ!」

「あぁっ!」

このままじゃあマズイ!!!

「まだだ・・・!!!」

「やってくれたお返しはしないとねぇ~~~!!!」

「覚悟しやがれぇぇぇぇぇっ!!!!」

奴等は空を飛び、俺達の真下にやって来た。

「マズイ!!!妖精の球(フェアリースフィア)!!!!」

俺は急いで妖精の球(フェアリースフィア)で全員を囲った。


「「「喰らえぇぇぇぇぇっ!!!!」」」

大量で鋭く、さらに速い氷柱が降ってきた!!!!


ズダダダダダダダダダ、バリィン!!!


「!!!!」

妖精の球(フェアリースフィア)は壊されてしまった。


ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!


「「「「ぐああああああああっ!!!!」」」」

「「あああああああああああっ!!!!」」

俺達全員、氷柱に当たる。


ビキビキビキ・・・!!!


「!?」

何の音かと思ったら・・・下の氷にヒビが・・・!!!!



バァリィィン!!!



「「「「うわあああああっ!!!!」」」」

「きゃあああああああっ!!!!」

俺達はそのまま下へ落ちてしまった。

「む、しまった!!!」

「やり過ぎたぜ・・・!!!」

「あそこには僕達の~・・・!!!」

氷竜は突如、慌てた。























































「みんなー大丈夫ー?」

そう言ったのはシャンディーだった。

「ああ。」

「何とかな。」

「うん。」

俺とナツさんとウェンディがそう言う。
ナツさんは氷の下から出てきて、
俺はウェンディを抱え、妖精の球(フェアリースフィア)で何とかなった。

「あいつ等が出てきた穴の近くで落ちたようだな。」

「そうだね。」

俺の言葉にウェンディがそう言う。

「じゃあここはあいつ等の住処か?」

「かもですね。」

ナツさんの言葉に俺がそう言う。

「あ?」

「おい、見ろよ!!!」

ラクサスさんとガジルさんが何かを見ていた。

「ん?」

俺達もそっちを見た。

「何だ・・・これ・・・!?」

俺達は目の前にあるそれを見て驚くのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。
今月は色々な事があってしまい遅くなってしまいました。
言い訳化もしれまっせんが、お許しください。
次回で氷竜との決着が付きます。
また時間が掛かるかもしれませんが、何とか頑張ります。
お楽しみに!! 
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