八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百六十話 午後に何をするのかその一
第百六十話 午後に何をするのか
お昼御飯は食べた、もっと言えば汗も流してお風呂も入った。そうして完全にすっきりとなった。それでだった。
お昼に何をしようか、自分の部屋に戻って考えた。それで僕がしようと思ったのはゲームだった。それでだ。
部屋のテレビのスイッチを入れてゲームをした、だがしていると次第に眠くなってきた、どうして眠くなってきたのかはすぐにわかった。
身体を動かしてお風呂も入ってお腹一杯食べた、これで眠くならない筈がない。それで眠くなってきたのだ。
だからだ、僕はとりあえずだった。
食堂に行ってコーヒーを飲むことにした、それも冷蔵庫でキンキンに冷えたアイスコーヒーだ。そのコーヒーを飲もうと思ってだ。
食堂に行こうとするとだ、一階のリビングにだ。
詩織さんと香織さんがいてだ、僕に声をかけてきた。
「何か眠そうね」
「そんな感じだけれど」
「うん、実際にね」
僕は二人に否定せずに答えた。
「眠くてね」
「それでなの」
「これから散歩して眠気覚ましをするの?」
「いや、コーヒーを飲んでね」
それでとだ、僕はここでも否定せずに答えた。
「それで眠気を覚まそうって思ってるんだ」
「ああ、それならね」
コーヒーと聞いてだ、詩織さんは僕に笑って紹介してくれた。
「お茶の方がいいわよ」
「そっちの方がいいんだ」
「そう、お茶はお茶でもね」
ただのお茶でなく、というのだ。
「濃いお茶、うんとね」
「うんとなんだ」
「そのお茶を飲めばね」
それでというのだ。
「目が覚めるから。それにね」
「それに?」
「胃にも優しいから」
「お茶だから」
「同じカフェインだけれどね」
それで目が覚める、僕もお茶にもコーヒーと一緒でカフェインが入っていることは知っている。けれどだ。
「お茶もなんだ」
「入っていてね」
「うんと濃くしたお茶だと」
「目が覚めるから、それもね」
「胃にもだね」
「優しいの、コーヒーは刺激が強いけれど」
それでもというのだ。
「お茶は胃にも優しいから」
「その分いいんだ」
「コーヒーよりもね」
「そうなんだ、けれどね」
僕は詩織さんの話を聞いてからこう返した。
「冷蔵庫の中にないよね」
「濃いお茶は」
「そうだよね」
「紅茶あるじゃない」
「ああ、紅茶濃いんだ」
「相当濃いのがあって」
それでというのだ。
「それを飲んだらね」
「目が覚めるんだね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「二杯位飲めばいいから」
「コップでだね」
「大きめのガラスのコップでね」
コップはコップでもだ、その大きさは大体喫茶店で冷たい飲みものを入れるそれ位のものだ。
「二杯飲むとね」
「もう目が冴えてだね」
「眠くなくなるわ」
「じゃあね」
そう聞いてだ、僕は詩織さんに答えた。
「そっちを飲むよ」
「そうするといいわ」
「それじゃあね」
「あと日本のお茶もいいのよね」
香織さんはこちらのお茶のお話をしてきた。
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