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オズのガラスの猫

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第四幕その五

「今はね」
「そちらに忙しくてなのね」
「手が回らない状況でね」
「そこでよね」
「オズマ達が行ってくれるならね」
「有り難いってことでなのね」
「お願いしたいところだったんだ」
 樵達にしてもというのです。
「今本当にウィンキー全体にね」
「しっかりとした道と橋を造って」
「皆の行き来を楽にしたいから」
 それでというのです。
「そっちにかかりっきりなんだ」
「だからね、猫の国のことは気になっていても」
 かかしも頭の中に入れてはいるのです、この国と犬の国のことを。
「手が回らなくて困っていたんだ」
「カエルマンさんやアン王女も今それぞれの場所で忙しいんだ」
 ジャックは頼れる彼等のことをお話に出しました。
「ラベンダー熊さんのところにクッキーさんも一緒に行ってね」
「あら、あそこでも何かあるの」
「うん、あそこに凄く大きな林檎園と湖を造ることになって」
 それでとです、ジャックはガラスの猫に答えました。
「それでね」
「あの人達も忙しくて」
「猫の国の方に行けないんだ」
「ウィンキーの皆も忙しいのね」
「それぞれね」
「忙しいのが政治だからね」
 つぎはぎ娘はここでこの真実を言いました。
「だから幾ら人手があっても足りないのよ」
「それでなのよ」
 オズマはそのつぎはぎ娘に言いました。
「今回はね」
「あたし達が行ってなのね」
「問題を解決するの」
「手が空いているからってことね」
「手が空いてるんじゃなくてカバーね」
 そちらになるというのです。
「そうなるわ」
「人手があったらなんだ」
「その人手がカバーするものでしょ」
 こうつぎはぎ娘に言うのでした。
「そうでしょ」
「それでなのね」
「エメラルドの都はドロシー達がいるからね」
「そこは任せてね」
「そうしてなの」
「私達が猫の国に行くのよ」
「人手でカバーしていく」
「それも政治だから」
「そういうことだね、悪いね」
 そのお話を聞いてです、樵はオズマに考える顔でお礼を述べました。
「今回も」
「気にしないで、こうした時はお互い様だし」
 さらにお話したオズマでした。
「樵さん達にはいつも助けてもらってるから」
「だからなんだ」
「気にしないで、それでね」
「今からだね」
「猫の国に行くわ」
 そうするというのです。
「ウィンキーの国を横断してね」
「そういうことだね、じゃあね」
「じゃあ?」
「問題はあの国の騒動をどう解決するかだね」 
 このことも言う樵でした。
「犬の国と喧嘩しているそれを」
「彼等は最初は普通に付き合っていたんだ」
 かかしもお話します。
「別に何もなくね、ただね」
「猫の国の人達がパーティーの時によね」
 つぎはぎ娘がかかしに応えて言いました。 
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