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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第三幕その十

「頭のいいやり方だよ」
「あれだね、アイガモ農法と同じだね」
 老馬は昨日農学部で見たものを思い出しました。
「害虫を食べてもらうのなら」
「害虫は農薬より食べてもらう」
「有効な手なのは間違いないよ」
 オシツオサレツも二つの頭でお話します。
「実際にね」
「これはいいね」
「そうだね、本当にね」
 先生も皆のお話に頷きます。
「僕もそう思うよ」
「うん、考えてるよね」
「無闇に農薬を使い過ぎるよりもね」
「虫に任せる」
「虫には虫で」
「そして蝙蝠さん達もいてくれてるし」
「そうした生きもの達の力も借りる」
 皆しみじみとした口調で言うのでした。
「本当にね」
「何かといいね」
「蜻蛉があれだけ飛んでるとね」
「確かに蚊も蠅もいなくなるわ」
「うん、いいことを学ばせてもらったよ」
 先生はにこにことして言いました、そしてです。
 皆のです、こうも言ったのでした。
「それで今日のお昼だけれど」
「うん、何を食べるの?」
「先生は今日は」
「何を食べるのかしら」
「虫のお話をしたけれど」
 それでもというのです。
「また別のを食べるよ」
「まあこの学園も虫料理はないけれどね」
「そういうのは」
「色々なお料理があっても」
「それでもね」
「そうだよね、それで食べるのは」
 それは何かといいますと。
「サラダとミネストローネにするよ、マカロニを沢山入れた」
「あっ、いいね」
「お野菜がたっぷり入った」
「あれを食べるの」
「とても大きな鱈のムニエルとね」
 こちらもというのです。
「そしてデザートはフルーツの盛り合わせにするよ」
「いいわね」
「じゃあそのメニューを楽しんで」
「美味しく栄養補給ね」
「そうするよ、勿論皆もだよ」
 今も一緒にいる動物の皆もというのです。
「僕と同じものを食べるよね」
「勿論だよ」
「皆でミネストローネ食べましょう」
「当然サラダとムニエルも」
「最後のデザートも」
「ミネストローネにはチーズをたっぷり入れよう」
 このことについてもお話する先生でした。
「熱いその中にね」
「いいね、チーズがミネストローネの中に溶けて」
「とてもいい味になるよ」
「何か聞いているだけでね」
「今から楽しくなってきたよ」
「そうだね、しかしこの学園のムニエルは」
 このお料理のことにもお話をした先生でした。
「オリーブオイルで焼いているね」
「そうそう、塩胡椒と使ってね」
「あっさりと味付けしてね」
「おソースかけてるね」
「こちらも美味しいんだよね」
 それも凄くというのです。 
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