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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第三幕その四

 かなり充実していました、田んぼもビニールハウスもあります。そして畜産の施設も充実しています。
 その中で厩舎を見てです。皆は言いました。
「いい厩舎だね」
「よくお掃除もされてるしね」
「馬草も新鮮だし」
「いいね」
「本当にね」
「うん、この学園は乗馬部もあるけれどね」 
 先生も応えて言います。
「それで普通科の厩舎は見たことがあったけれど」
「ここの厩舎もね」
「いいよね」
「うん、そうだね」
「ここの厩舎もね」
「かなりいいよ」
「そして馬は」
 先生は厩舎にいるその馬も見ました、ここにいる馬はといいますと。
「道産子だね」
「北海道のお馬さんだね」
「小さいけれど力が強くてね」
「とてもしっかりしてるのよね」
「うん、道産子がいるなんてね」
 先生はその道産子達を見て目を細めさせています。
「いいね」
「あっ、ドリトル先生じゃない」
「はじめまして」
 その馬としては小さいですが確かに身体つきはしっかりしていて頑丈そうな道産子の子達も先生に挨拶をしてきました。
「ここにははじめて来たのかな」
「この厩舎の傍には」
「そうなのかな」
「農業科に来たこともあまりなかったけれど」
 先生は道産子達に答えました。
「ここに来たのはね」
「はじめてなの」
「そうなんだね」
「先生は」
「うん、そうなんだ」
 こうお話するのでした。
「本当に」
「そうですか」
「それじゃあじっくり見ていってね」
「中に入ってもいいし」
「これを機会に親睦を深めましょう」
「宜しくね、しかし本当にね」
 今度は厩舎の中を隅から隅まで見て言った先生でした。
「この厩舎は奇麗だね」
「皆が奇麗にしてくれているんだ」
「学生の皆がね」
「だからだよ」
「虫も少ないね」
 先生はこのことにも気付きました。
「そうだね」
「うん、実は蜻蛉が多くてね」
「この厩舎の近くにお池があってね」
「そのお池はヤゴが多くてね」
「だから蜻蛉も多いんだ」
「蜻蛉が多いとね」
 だからと言う線でいした。
「蜻蛉が虫を食べてくれるから」
「だからここは虫が少ないんだ」
「厩舎にもよく入ってくれてね」
「それで蚊とか蠅を食べてくれるからね」
「成程ね、これは意識してだね」
 先生はどうしてこの厩舎とその周りに蜻蛉が多いのかわかりました。
「お池にヤゴを放っているのかもね」
「そうしてなんだ」
「そのヤゴが成長した蜻蛉に虫を食べさせてなんだ」
「僕達が駒rな愛様にしているんだ」
「そうなんだ」
「そうかも知れないよ、あと蜘蛛も多いかな」
 先生はふと傍の壁に蜘蛛が一匹いたのを見て言いました。 
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