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『組長と零』

作者:零那
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『謝罪』



さて、その輩たちのバックが乗り込んで来て、抗争といっては大袈裟に聞こえてしまう。なので、報復という方が良いだろう。チョットした小競り合いが起こった。

勿論、組長が手を出すまでもなく終わったけれど。

先に間違いを犯したのはアチラなので、そもそも報復なんてする事が筋違いだろう。

それでも、どうしても納得出来なかったんだろう。何度も乗り込んできた。其の度に組長は付き合ってあげてる感じ...。

最終的に、相手は、争いの根元となったチンピラを連れて来た。零は其の場に呼ばれた。そして、あの時、容赦なくいたぶってきた狂った奴達が土下座していた。

顔も見たくない奴に土下座されても嬉しく無い。慰謝料として差し出された封筒は、受け取って即座に組長に渡した。

今の零には、現金なんてものが何の役にも立たない。其れを解ってるのは組長だけだった。


アチラが帰った後、組長が頭を下げた。意味が解らず、呆気にとられた。
顔も見たくない気持ちを解ってる上で会わせたことに対してだと説明を受けた。あぁ...なるほど。ん?...でもそれって組長が頭下げる事じゃないよね?組長曰わく『ケジメ』らしい。

やっぱり零には解らないルールや礼儀というものがシッカリ在るんだろう。

以後、そのチンピラ達とは一切関わりが無い様、生きていけるとのこと。
でも、正直、こんな輩は腐るほど居るわけで...。

まぁ、今回のこのチンピラに至っては、お互い今後手出し無しって事で解決したらしいです。


 
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