空に星が輝く様に
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186部分:第十四話 夏の終わりにその四
第十四話 夏の終わりにその四
「そんな気もするね」
「とにかくそんな奴なんだよ。とんでもなかったな」
「そんな教師普通クビ」
椎名はぽつりと呟いて答えた。
「一般社会なら間違いない」
「実際にすぐに問題になって何処かに飛ばされたけれどな」
「だから普通はクビ」
「とにかくそれでそういう言い方はしなくなったんだよ」
ここまで話してであった。
「男だの女だってのは」
「つまり反面教師か」
「そうね」
狭山と津島はそう解釈したのだ。
「完璧にそうだよな」
「そういう先生って何処にもいるのね」
「教師は選べないからね」
赤瀬も言ってきた。
「問題のある教師でもね」
「ああ、全くだよ」
陽太郎も苦い顔で赤瀬の今の言葉に頷く。
「教師って本当にとんでもないのいるよな」
「俺達の中学でもそうだったしな」
「そうそう」
狭山と津島も自分達の中学校について思い出して話をした。
「酷い教師いたからなあ」
「そうよね。えこ贔屓ばかりして」
「そんな奴よく教師になるよな」
「全くよ。どうなってるのよ」
「碌な人間じゃないから教師になる」
これは椎名の言葉だ。
「そういうもの」
「普通逆だろ」
「ねえ」
狭山と津島はここでまた話した。
「いい人が先生になるんだろ?」
「それが違うのかしら」
「日本じゃ違う」
椎名はストローを口に咥えて述べた。
「我が国の教師は違うから」
「まさか碌でもない奴をあえて選んだりしないよな」
「まさかと思うけれど」
「そのまさか」
まさにその通りだというのだった。
「それだから」
「うわ、最悪」
「そうだったの」
「日教組がある限りそうなる」
所謂日本教職員組合である。所謂左翼思想の元凶の一つであり極めて閉鎖的かつ独善的な組織である。その組織が教師の世界を牛耳っているのだ。
「あの組織がある限り」
「何かテロ組織にも見えるな」
「そうよね」
狭山と津島は日教組と聞いてまた話した。
「名前を聞いたらな」
「実際にどうなの?オウム真理教みたいな組織?」
「今はアレフなんじゃ?」
赤瀬がオウムについて突っ込んだ。
「それだったと思うけれど」
「ああ、そういえばそうか」
「そうね」
二人も赤瀬の言葉で気付いてそのうえで述べた。
「アレフだったんだ」
「じゃあアレフみたいなもの?」
「もっと悪質」
椎名の言葉は簡潔だが手厳しいものだった。
「北朝鮮とつながってるし」
「おい、そんなのが俺達の先生かよ」
「北朝鮮と結託してるって」
二人もこれには唖然だった。
「とんでもない組織じゃないのか?」
「そうよね」
北朝鮮がどういった国家についてはもう言うまでもなかった。誰もが知っている犯罪国家であり存在そのものが人類の敵である。そうした国家だ。
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