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アオハル~殺戮の天使達の青春~

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気付いた自分の気持ち

 
前書き
こんにちわぉ、澪ザクです‼第3話投稿します!ではどうぞ 

 
目を覚まして、時計を見たザックは一瞬固まった。何故ならば、あと10分で授業が始まってしまう、時刻だったからだ。
「やべぇっ!」
ザックは、ベッドから飛び起きて制服に着替えた。そして、1階におりるとエミリーが
「ちょっと、ザック時間大丈夫⁉」
と、1人で騒いでいる。
「いや、大丈夫な訳ねぇだろ‼」
(人の心配してねぇで、自分の心配しろよ)
エミリーは、もう仕事だっていうのに人の心配をしている。ホント世話を焼く奴だなぁと、ザックは半分呆れていた。それから、急いで身支度をして家を飛び出した。自転車に跨がったその時
エミリーが家から出てきて、
「ザック‼お弁当忘れてる~‼」
と、無駄に大きな声で言った。その声に振り返って、エミリーのところに行くと、
「ありがとなっ!!」
と、笑顔で言って学校に全速力で向かった。

3年A組
ギリギリセーフで教室に入ると、ダニーが呆れた顔をして
「やっときた...」
と、小さく溜め息をついた。

「どうしたの?ザックから相談なんて珍しいね。」
俺は、昼休みダニーに相談がある、と言って教室に残ってもらった。
「別に良いだろ?」
俺は、少し苛立ちながらダニーに言い返した。
「はいはい。で、相談って何?」
(単刀直入過ぎるだろ...)
俺は、一瞬フッと笑った。ダニーは特に気にしなかったが、まぁ良いとしよう。
「ここしばらくよぉ、なんかたまに胸がムズムズ...?したりする時があるんだけどよ。お前、これなんか分かるか?」
ダニーは、しばらく考えてた後閃いたかのようにこう言った。
「もしかして、ザック...」
そう言いかけ、クスッと笑った。
「なんだよ⁉はっきり言え‼」
苛立ちを覚えた俺は、少し声を荒げて言った。
「ザック...好きな人出来た?」
一瞬頭が追い付かなくて考えたが、意味を理解するといきなり
「はぁぁっ⁉」
と、大声をあげて立ち上がった。立ち上がった拍子にザックが座ってた椅子が、後ろに倒れた。教室に居たクラスメイトはザックの声に反応して、ザックに視線が集まった。ザックは少し、顔を赤くしながら自分の椅子に座り、小さな声でダニーに聞いた。
「なんでそういう考えになるんだよ?」
「え?だって、好きな人のこと考えるとそういう気持ちになるのが恋だよ?あ...ザック好きな人出来たことなかったね、ゴメン忘れてた。」
その言い方は、まるでザックを馬鹿にしてるようだった。その言い方が気に入らなかったザックは、
「お前、馬鹿にしてんのか?」
と、苛立ちながら言った。
「で、思い当たる人はいないの?」
話をそらすダニーにさすがにキレそうになったが、舌打ちをしてこらえた。
「思い当たる奴...」
少し悩んで、思い出したように言った。
「もしかして...レイか?」
それは、中学も一緒だったレイチェル·ガードナーのことだった。
「レイ......あ、レイチェル⁉」
「あ、お前知ってるのか?」
いきなり、レイの本名をダニーが言ったから正直少し驚いた。
「うん、あの子とは家が近いんだけど目が綺麗だなぁって前から思ってたんだよね。」
(あぁ、こいつがこの話を始めると長くなんだよなぁ...)
ダニーは目フェチだから、この話になると無駄に話が長くなる。まだ1人で、レイの目について語っている。その時、ダニーがふと我に返って言った。
「そういえば、告白とかしないの?」
それを聞いて俺は一瞬戸惑った。
「でも、まだ早いんじゃねぇか?」
「え?取られちゃってもいいの?」
「そ、それは無理だ。」
さすがにあいつは、取られたくない。__俺が初めて好きになった奴だから__
「じゃあ、今日の部活の後告白しなよ。」
ダニーの言葉に、耳を疑った。今日...?
「は⁉今日は早いだろ⁉てか、なんで勝手にお前が決めてんだよ?」
「嫌ならいいけど。」
ダニーは、急に興味がなくなったように言った。でも、あいつをどうしても取られたくない。その気持ちが、心の中にあったわずかに残った壁を越えた。
「わぁったよ。今日、部活の後告白する。」
その言葉に、ダニーは驚きを隠せないようだった。
「ホントに⁉頑張って‼」
「おー」
ザックは、ニコッと自信ありげに笑った。 
 

 
後書き
以上!今回はここまでです‼ オリジナルキャラクターの説明
エミリー 26歳 看護師 ザックと一緒に暮らしている ザックの姉的存在 
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