レーヴァティン
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第五十七話 東へその二
「そんな状況ではな」
「腐敗しているか」
「歌劇場の様にな」
「一人でも何人でもか」
「やりたい放題、人治主義を許すとな」
「腐るか」
「そうなる、その歌劇場は腐っていく」
今からさらにというのだ。
「本当に何とかしないとな」
「もっと腐ってか」
「どうしようもなくなる」
「ネットでも荒らしに好き勝手やらせるスレッドやサイトは駄目になるしな」
久志は自分達の世界のことも連想して言った。
「それでか」
「そうだ、全て同じだ」
「やりたい放題は許すな、か」
「法律やルールを決めてだ」
「それに逆らう奴こそか」
「そのお座敷の練習は法律に違反していないかも知れないが」
しかしというのだ。
「既に歌劇場のルールを破っているな」
「自分達が支配人に代わってやりたい放題してるしな」
「そうした連中はもうな」
「排除することか」
「そうだ、それは政治でも同じだ」
「だよな、やりたい放題やる連中はな」
「多少能力があってもな、いや」
「もう能力があってもな」
「放置は出来ない」
そうなるというのだ。
「本当の意味で有能な人物は何か」
「そいつがいる場所を栄えさせる奴だな」
「腐らせる様な連中はだ」
それこそとだ、英雄はここでも冷徹な声で言い切った。
「有能ではない、かといって無能でもない」
「無能よりも悪いな」
「屑だ」
その域の輩だというのだ。
「屑は置かないことだ」
「組織にはな」
「そうだ、絶対にな」
「だからか」
「そうした連中は能力に関わらず消すべきだ」
排除を消すと言い換えていた、今の英雄は。
「その連中によりその場所は腐る、腐る中で人はどんどん去る」
「人は腐った世界にはいられないからな」
「白河にも人は住みかねるが腐りきった泥の中ににもだ」
そうした場所にもというのだ。
「人はいられない、あらゆる生物がな」
「だから腐り過ぎるとか」
「誰もいなくなる、その連中だけがだ」
腐った連中、この輩共のみがというのだ。
「のさばり他には誰もいなくなる」
「そんな場所になるか」
「腐りきったヘドロの世界にな」
「嫌な世界だな」
「聞くだけでだな」
「ああ、絶対にしたくない様なな」
「そう思うならだ」
英雄はお茶を飲みながら久志にさらに話した。
「その元凶を何とかすることだ」
「そういうことだな」
「そうだ、いいな」
「わかった、じゃあそれが出来る状況になったらな」
「その歌劇場を何とかするな」
「ああ、モンスターも魔神も戦争も厄介だがな」
「腐敗も厄介だ」
英雄は自分から言い切った。
「実にな」
「そうだよな、そっちも何とかしないとな」
「世界を救えない」
「だよな、まあそっちはそっちでは」
「話を進めていくな」
「ああ、じゃあ今からな」
「俺の話をだな」
英雄は鋭い目で言った。
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