銅像をアレンジ
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第二章
「こういうの造られない様にもっと頭よくなれよ!」
「だよな、ああいうの作るから造られるんだよ」
「ラジコンにしてもな」
「あの国の連中それがわかってないな」
「何かラジコン見てすげえ怒ってるらしいな」
「ネットで怒りの書き込み殺到してみたいだぜ」
「あの戦争の犠牲者を馬鹿にするかってな」
そう言っていたのは事実である。
「じゃあもっと怒らせてみるか」
「ああ、某刻のエイギスさんにも紹介しようぜ」
「須々木亜由美さんにもな」
「あと一哉君にも知らせような」
すると彼等もだった、自分達の動画でそうしたラジコンやぬいぐるみを紹介していった。
「すんばらしい!」
「亜由美です、素晴らしい像を紹介してもらいました」
「いやあ、こういうのも面白いですね」
こう言って紹介してだ、像のアレンジはさらに広まり今度は漫画として描く者が出た。何とその漫画は。
夜中に動く怪奇な像として描かれだした、大使館前に夜の十二時になると踊り狂う心霊スポットとなった。描いて漫画投稿サイトに投稿したのは大学生の迫太一だったが彼はギャグホラーとして発表した。
「こういうのもありかな」
「ありあり、いいぜ」
「面白いな、漫画にしても」
「銅像動くってホラーの定番だけれどな」
「こういうアレンジもいいよな」
「ギャグホラーの漫画は思いつかなかったぜ」
「けれどいいな」
こちらも受けた、そして他にもだった。
萌えキャラ化したりイラストで可愛く描いたり果てには風船の巨大な像まで作っていった。そうして彼等は遊んでいった。
「今度何が出るだろうな」
「いっそのこと壁画にするか?」
「北のパレードのコラ作るか?」
「将軍様の顔のところを変えてな」
「あのマスゲームのアレンジするか」
「それもやってみようぜ」
とにかくそうしてだ、日本人達は遊んだ。するとそれを見たその国の者達や彼等に同情的な面々が怒りだした。
「これはヘイトだ!」
「歴史の犠牲者達を馬鹿にするな!」
「日本は過去を忘れたのか!」
「ふだけるな!」
「人種差別だ!」
「ってあの話嘘じゃねえか」
すぐにネットから総突っこみが入った。
「あの像の話なんてな」
「最初から最後まで嘘しかねえだろ」
「憲兵が何でその辺りの女の子攫って娼婦にするんだよ」
「当時公娼制度あっただろ」
その歴史から話される。
「それ自体ないだろ」
「大体娼婦にされるの当時の連中のご先祖様は黙って見てたのか?」
「自分の娘が攫われるんだぞ」
そうした状況だというのに、というのだ。
「何もしなかったのか?」
「抵抗して一斉蜂起とかしなかったのかよ」
「それとも日本の弾圧が凄過ぎたってのかよ」
「何千万の人間が蜂起しても完全に潰せる位」
当時の日本はというのだ。
「当時の日本軍どれだけ強いんだ?」
「しかも何か吉田とかいうのが言い出すまで出てなかったよな」
「こいつの証言もおかしなことばっかりだしな」
「それで嘘ってわかっただろ」
「浅墓がこいつ持ち上げて大きくなった話だな」
「で、浅墓の餓村って記者が捏造記事書いたな」
このことも指摘されるのだった。
「その娼婦の人の生い立ち完全に変えてな」
「これわざとだろ」
「ブン屋が嘘書いたら終わりだろ」
「こんなのアストロ球団でも言ってたぞ」
昔あった野球漫画だ、超人同士の死闘そのものを描いた野球漫画だがこの作品の中でそうしたことを言ってたのだ。
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